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【感想】光る君へ 第27回「宿縁の命」

『あさきゆめみし』
8巻まで読み終わって9、10が未読だったのをやっと読み始めました。

思えば大河が始まって半年ですけれど、まだ『源氏物語』執筆にとりかかってはいないんですよね。30話ぐらいから書き始めるとおぼろげに聞いておりますので、8月からでしょうか。
以下、今週の感想です。






道長との逢瀬

・まひろ「あんな素敵な紙に書きたい」
これが後々の差し入れに繋がるわけですか……。

・そうなるのかなと思ったけど、そうなるのか……抱くのか。



宣孝様(佐々木蔵之介)がすごい

・まひろに硯と紅を贈ったことについて、「まひろが欲しいものと、自分が贈りたいもの」と分析している方がいて納得しました。
なんでまひろが欲しがりそうなものを贈らないのか疑問だったけど、今までは「自分が贈りたいものを贈る」ようにしていたってことですね……。
今回はまひろからも宣孝様からも、お互いに歩み寄っているのですね。

・佐々木蔵之介の睡眠時無呼吸症候群の演技がうますぎる。見てて怖い。

・前回、多くの人の感想で「宣孝、むり」と言われていた印象ですが、今回の「誰の子であろうとわしの子だ」でひっくり返したんじゃあないか、と思いました。
かくいう私もこのセリフのおおらかさには驚かされました。

人物への印象が二転三転するの、脚本の思い通りに踊らされてる感があります(だがそれが楽しい)(私は道兼のことは許してないが)

・ただ、物語として面白いのですけれど、まひろの子供が道長との子供である事実にはどうしても「そうきちゃうのかあ……」と、受け入れがたい気持ちがあります。面白いんですけども……!!

研究において紫式部が道長の愛妾であった説もあることは存じておりますが、そうであっても大河の作中で子供はしっかりと宣孝の血を継いでいてほしかった気持ちがどうにもあります。

柏木と女三宮、薫のオマージュなのでしょうけれど、『光る君へ』においては「紫式部が、自身の身に起こった事実をそのまま物語に落とし込んでいる」ことになるのでそれが納得いかないのかも。

柏木は後ろめたさから衰弱して落命しているし、女三宮は出家しているし、源氏物語では「不義の子である事実を明かせなかった場合」を描かれているので事実そのままにはなっていませんけども……。

それにきっと歴史上の紫式部ご本人も、事実や見聞きしたうわさ話を物語に落とし込んで面白くしているのでしょうけれど。


でもいろいろ書きましたけど、脚本の面白さと、大河の懐の広さへの驚きとで、楽しんではおります。



その他

・詮子と一条天皇の会話はまたツラい。詮子様からは顔が見えない……。

・彰子様のことに頭を悩ます倫子様が珍しい感じでよかったです。いつも涼しい顔で凛としたご対応をなさるイメージなので。
そして倫子様も臨月ですね……? まひろと同じころに授かって出産?

・色紙に参加しなかったこと後悔してそうなロバート実資でちょっと笑った

・あの猫、倫子様の愛猫なのでしょうか。彰子様が猫を愛でる姿は女三宮を思い出しました。

倫子様が親から「猫にしか興味がない」と思われていたのと同様、彰子様も同様に思われているのでしょうか。
作中で早く猫の名前を呼んでほしい……小麻呂ちゃん同様、おとなしい子でしたね。

・調べたら『麒麟がくる』にも出演していたようですね。タレント猫、すごいなー。



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