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ぼっちオタクの共感と迷い

先日いつものようにYoutubeをザッピングしてたら、こんな動画が流れてきました。


大共感の嵐でした。


「テレパシー使っとるんか?」ってくらい、頭の中の会話まで手に取るように再現されていました。


僕はほぼ全ての現場に一人で参加していて、誘われたり誘ったりしてライブに行くことはほぼありません。むしろ、あえて積極的にぼっちを選択しているまであります。


そういえば、どうしてぼっちを選ぶようになったのか、思い当たることを挙げてみます。


ぼっちオタクを選ぶようになった理由

そもそもオタクは群れるって誰が決めた?

なんだか世間一般に「オタクは群れるもの」という共通認識があるように感じることが多いように思います。

確かに仲間との交流は楽しみ方の一つかもしれませんが、群れることが必須なわけではありません。


もちろん、オタクもコミュニケーションを取らなくてはいけないことだってあるので、そのときにはちゃんとします。

例えば、思わず良番のチケットを引いて最前管理勢と並びの交渉をしたり、生誕実行委員の方から依頼されてメセカを書いたり、カンパをしたりです。


しかしそもそも、オタクはオタクである時点で群れるのが苦手な可能性があります。なぜなら「人と違っていたい」という思いがオタクのエンジンになっている可能性が高いからです。


このように、オタクはそもそも群れる必要がないし、群れるのが苦手かも知れません。

もちろん現場によってはオタクがめちゃくちゃ仲良しで、居心地がいつも以上に悪く感じることもあります。そんなときは他界すればいいだけです。


自分のことだけ考えればいい

僕にとっては、最初から「ぼっちでも構わない」と決めていると非常に気が楽に感じます。


まず、ライブに行くときに悩むことがありません

ライブに行きたくなったら、普通にチケットを買って行けばいいのです。「知り合いのオタクがチケット余らせてるから」とか、「周りがみんな行ってないから推しを支えないと」みたいな事は考える必要はありません。

しかもぼっち参戦ならあとから行っても前の方が1つくらい空いてることがあって、思いがけない良席を確保できることだってあります。


また、移動時間や待ち時間も有効に使えます

例えば、遠征の移動時間やライブの合間も無駄なことに気を使う必要がありません。僕はだいたいその時間にnoteを書いたり、本を読んだりしています。

また、特典会が終わったあともすぐに帰れるので、「一緒に来たオタクが終わってないから」みたいな理由で待つ必要はありません。


もちろんこれは、あくまで僕にとってのメリットです。

オタク仲間のためにチケットを取ってあげたり、一緒に遠征したり飲みに行くのが楽しい人だっていると思います。


推しに集中できる

他のオタクを考えなくてもいい、ということは推しへの集中度も上がるということです。


オタクは、推しの前ではみな平等です。だからオタクとしての満足度を上げるには、結局推しと自分自身の関係性を深めるしかありません。
これには、

  • ライブにたくさん行って、前のほうで見る

  • SNSやブログをチェックしてコメントをする

  • 特典会(オンラインを含む)でいろんなことを話す

みたいなことをする必要がありますが、これって別に一人でもできることですよね?「推しの笑顔が見たい」ならば、オタク同士の付き合いはビジネスライクで構わないと僕は考えています。


ここからは少し偏見が入りますが、オタク友達が増えても推しへの熱量が上がるわけではないと思います。

たとえばオタク同士の会話って、基本的に現場に関係ないことが多かったりします。すると会話のキャッチボールではなく、各々が好きなことを話すだけになるのです。それって、ツイッターでいいのでは?

むしろ、オタク友達のために席取りをして、見たくもないアイドルのライブを見たり、最前管理のため余分にチケットを取って余らせたりと、厄介事のほうが増えるように思います。


もちろん、オタク友達が悪いわけではありません。ただ、好きなことが同じだからって友達になれるわけじゃないということです。

僕は「仲間」と「友達」を明確に分けるべきだと思っています。


ぼっちが負け確なタイミング

ここまで、ぼっちオタクのメリットを語ってきましたが、別に群れるオタクを否定したいわけではありません。

むしろ、知り合いが多いオタクを羨ましいと思うこともありますし、ぼっちが生きにくい場面だってあります。

そんなぼっちオタクの負け確イベントを列挙します。


他のオタクの話題になると死ぬ

地下アイドルの良さってアイドルとオタクの距離の近さなのですが、それが裏目に出る瞬間が、他のオタクの話になったときです。

アイドルってオタク同士の関係性に敏感だったりします。オタクが他界しないために、現場に定着できるよう配慮してあげる必要もあるからです。


普段はあまりないのですが、時々ミスってほかのオタクとの関係性の話になることがあります。こうなるとぼっちは即死確定です。今のところ、適当にやり過ごす以外の選択肢がありません。


あとは、オフ会みたいに他のオタクがその場にいるイベントは特に苦手です。僕だけかもしれませんが。


元気なオタクに囲まれると死ぬ

ライブ中にぼっちオタクが最も警戒するもの、それが界隈を形成する元気なオタクたちです。


これは、ライブに対するニーズがオタクによって異なることが原因です。

ぼっちオタクは、基本的にアイドルを見にきています。そりゃライブなのですから。しかし、元気なオタクたちの目線はステージ上だけではありません。「誰と」「どこで」「どうやって」見るかを大事にしているように思います。


その結果、ぼっちがライブを見る場所はかなり限定的で、最前とか、真ん中より少し後ろくらいのオタクが沸きがちな場所では生きられません。そのフットワークを活かして、なるべく邪魔されない場所を探すこととなります。

もし「もっと近くで見たい」「もっと楽しく見たい」と思うのなら、ぼっち卒業の時は近いのかもしれません。


モチベが下がると死ぬ

オタクが定着するかどうかって、正直アイドルの問題もありますが、他のオタクとの関係性も多分に影響している気がします。

そもそもオタクは趣味だから、やめたかったらやめたっていいのだ、ということに注意が必要です。別に誰かのためにオタクを続ける必要なんてないのです。


しかし、一人でやるよりも、仲間がいたほうが楽しいのはどんな趣味も同じでしょう。実際推しメンが卒業してからも、知り合いに会うため節目のライブに必ず顔を出すオタクもいます。これはこれで素敵な関係性だと思います。

しかしぼっちオタクしてると、モチベが下がった時に誰も引き上げてくれません。ぼっちは始めるのも一人、やめるのも一人なのです。


最近思っていること

ぼっちオタクには、メリットもデメリットもあるということがご理解いただけたのではないでしょうか。僕はこれらのデメリットを飲み込んだうえで、ぼっちを選んでいます。


とはいえ、ぼっちでいることに迷いが生じる瞬間もあります。そろそろ現場で知り合いを増やしてもいいのではないか?と思っています。

理由は、推しメンが「私のオタク同士が仲良くしてくれると嬉しい」と言っているからです。本末転倒ですが、推しとの関係性を深めるためにはオタクとのネットワークを作るのも一つの手段だと捉えられます。


オタク仲間が増えることで、楽しめることだって多いと考えられます。ぼっちは、高まったときも湧きたいときも一人です。

やはり、ライブや特典会とかで内輪ネタで盛り上がるオタクは少しうらやましく映りますし、そのためには多少の犠牲を払った方がいい、払うべきなのでは?とも考えられます。


ただ忘れていけないのは、過去の経験があったうえで今の自分があるため、それにそぐわないことをするのは自分を傷つけるということです。

これは僕自身が自己犠牲型GIVERに近いことも関係しています。これは「GIVE&TAKE」という書籍に登場する考え方です。

これまで僕は、相手に「与える」バランスが悪いためか、人間関係が重しになることが人生に多かったように感じています。そうして10年間オタクしてきた上での最適解は、「ぼっち参戦してすぐ帰る」だったのです。


少し勇気を出して、新しい居場所を獲得してみてもいいのでは?とささやく自分もいます。そろそろオフ会くらい参加してみようかな?という心持ちです。

とはいえ、この結論が出るのにはもう少し時間がかかりそうです。


総括

結局、自分の経験から言えることは、

ぼっちでも、別にオタクは楽しいよ?

ということです。仲間がいなくたって現場は楽しめますし、楽しむ権利があります。チケット代もチェキ代も払ってるんですから。


でも、ぼっちオタクは別に強いからぼっちなわけではありません。沢山の負け確イベントに遭遇します。

一歩間違えると、勝手に自分で地雷を踏んで他界しかねません。あくまでもひとりのオタクとして、優しく扱って貰えれば幸いです。


おわりに

まとめます。


推しの前では、みんな等しくひとりのオタク。


以上です。

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