オタクは未来を信じすぎてる
月末に近づくと、僕には不思議な現象が起こります。
お金が、消えるんです。
別に財布の管理が甘いわけではありません。しかし、先月あんなに貰ったはずの愛しいお給料が、月末には推しメンのチェキの山に変換されているのです。
人は、未来を予測できません。1ヶ月先の現場に使うお金さえもわからないのですから。
楽観的な計画は破綻する
そもそも、人間は未来を読むのが苦手です。正確には、「間違った未来」を予測してしまうのです。
そのカギとなるのは、「楽観バイアス」という認知の歪みです。一般的に次のような意味です。
人間心理に関する用語で、物事を自身にとって都合よく解釈してしまうこと。「認知バイアス」の一種であり、危険な物事を目にしても自身には危険はないと考えてしまうことなどが楽観バイアスにあたる。(実用日本語表現辞典より)
最近だと、「自分は感染することはないだろう」とリスク考慮せずに行動してしまう・外出してしまうような行為も、楽観バイアスによって引き起こされるといわれています。
そして、楽観バイアスによって計画が破綻することを「計画錯誤」といいます。
こちらの記事では計画錯誤のことを次のように表現しています。
時間や予算など計画完遂に必要な資源を常に過小評価し、遂行の容易さを過大評価する傾向
では、オタクが一番過小評価してしまうものとは何でしょうか?
僕は、「己自身の欲望」だと思います。
月初に「自分は、多分これくらいお金を使えば満足だろう」という感覚は、明らかに間違いです。次々続々と増えてゆくライブ・特典会・リリースイベントに対して、あなたは耐えきれますか?
その自信がないのならば、もっと自分の欲望というものをもっと重く考える必要があります。
未来予知が苦手なオタクがすべき事
思わず楽観的な未来を描かないため、僕がやっていることを紹介しておきます。毎月、自分の欲望、そしてお財布と戦っているオタクの習慣、何かしら参考になれば幸いです。
①自分を信じない
「いきなり精神論かよ!」と思われた方、恐縮です。しかし、人間の意志ほど長続きしないものはありません。
どんなに「今月こそは節約しよう!」と思っても、突然チェキを積みたくなったり、当日に思い立って現場に行ってしまうのです。それがオタクです。
だから、あなたは自分を責めてはいけません。欲望は止められないからです。そもそも欲望に忠実だから、あなたはオタクをしているのではないのですか?
自分を信じるのをやめましょう。未来は見通せるとかいう、インチキな「自分」という預言者を追放するのです。
②記録する
「未来教」から自由になったら、別の宗教をインストールしましょう。
新しい宗教に欠かせないもの、それは紙とペンです。パソコンと表計算ソフトでもかまいません。とにかく客観的に、数値的に「自分の欲望を可視化する手段」を用意しましょう。
そして自分の欲望と仲良くなるのです。
もちろん、自分を知った上で、飼い慣らすも放し飼いにするもあなたの自由です。しかし、自分の事が分かるようになれば、他人に流されることは格段に減ると思います。
終わりに
まとめます。
結局、タダほど怖いものはない。
以上です。
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