04.万能コミュニケーション言語

我々が使うコミュニケーション言語は万能である。侮られているかもしれないが、人間のような音声による言語では意思疎通に時間を要する。しかし、我々のコミュニケーション言語では、一瞬のうちにさまざまな情報を伝えることができるし、言語だけでは表現できない感覚的な情報も瞬時に伝えることができる。

例えば、視覚では見えなくても、誰が近づいてきたか、そしてその人はどのような感情であるか分かる。また、ある場所に過去誰が通ったか、その時にどのような感情を持っていたか。

臭いを嗅いだ瞬間に全てが分かるのだ。言葉を順番に並べていくような時間の掛かるレベルの低い言語ではないし、嘘がまざってしまうような言語ではないのである。コミュニケーション言語と感情が一体となっているのである。侮らないでください。

我々は犬である。
人間のように発声することはできないが、そう進化しなかったのは、臭いによるコミュニケーションが万能であり、必要無かったからに他ならない。今日もストレスだらけの臭いを撒き散らしながら人間が歩いてくる。嬉しくて仕方がない。