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年は取りたくないものだ
まったく元気がないので、辛いものでも食べてちょっとテンションを上げようと思い、カレーを食べてみたのですが、一人でうつむきながらカレーを食べている自分自身を客観的に想像すると、暗い人がカレーを食べているだけで、元気を出すとか、活力アップとか、そういうことではなく、罪を犯した人が最後のお願いとしてカレーを食べさせてもらっているかんじに思えてきて、神よとつぶやきたくなったのです。
なぜ、これほど元気がなくてだるいのか。それは誕生日を迎えて、また一つ年をとったからです。正直がっかりです。人間、年を取っていいことなどありません。
世の中には年齢を重ねることを良しとする人はそこそこいます。
「成熟するほど身についてくることがたくさんあるよ、経験とか、落ち着きとか、年輪とか、乳輪とか」みたいなことを言うわけですが、冗談ではない。わたしは年を取るたびに体も気持ちもしょんぼりするばかりです。
江戸時代なら普通に死んでいるような、初老とも言っていいような年齢になりました。ここからスカッとするような逆転ホームランが打てるでしょうか。暴走族にはもう入れないでしょうし、Tシャツをズボンにインして踊りに行ったりもできません。とはいえ、せめて何か楽しみを見つけようなどといって、爪楊枝で大阪城を作ったりするのも嫌です。
このままフラストレーションをカレーでごまかす日々を送るしかないのでしょうか。そのような問題については、これから一緒に考えていきましょう。
とはいえ、誰もいないのだが。
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