(壁)榊原

いつも壁を見ています。東京。

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自粛映像コント制作裏話

まずはこちらをご覧ください。 自粛映像コント「めちゃくちゃ嫌われていた男」と題して、この自粛期間にこそこそと30半ばの男二人が部屋にこもって手作りしたものです。この記事ではこちらの映像コントを作るにあたっての経緯等いろいろを書こうと思います。(2020年4月~5月、未曽有のウイルス災害により東京は外出自粛中) 続いてこちらをご覧ください。 昨今テレビのオーディションでは必ずと言っていいほど「特技」を求められます。 ①ネタよりもごく短い時間で ②どこででも披露出来て

    • さよならリブロース焼肉弁当

      オリジン弁当の「リブロース焼肉弁当」に恋をしていた。 これを目にする数少ない人の中に食した人はいるだろうか。 思い立って夕方、いつものように予約注文の電話を入れると「申し訳ございません。リブロース焼肉弁当は販売期間を終了いたしました」とのこと。 「そうですか。ではまたおかけいたします」 もう一度かけることはなかった。 「四つ足は美味い」とは尊敬するあの人の言葉。鶏も豚も魚も、肉なはんでも好きだが今日は牛に格別の愛を表明したい。 リブロース焼肉弁当に惚れた経緯を書こ

      • タカさんと龍と初代ガメラ

        訳ありの居候が多い家だった。 一人目は物心がついた頃だから、3つか4つの時? 男の子がうちに住んでいた。当時もう高校生くらいだったろうか。背の高い(当時の言葉でいうと)とっぽい兄ちゃんだった。 染め髪にパーマをあてたリーゼント、ピアスにスカジャン、広い肩に細い腰、長い脚にジーンズ。80年代のハンサムボーイ。 俺は「にいにい(兄々)」と呼んでいた(当然、血の繋がりはない)。 すっかりセピア色、それもモヤが盛大にかかっているがファミコン(おそらく初代マリオブラザーズ)で

        • 遊楽カード

          最初はたぶん21歳のある日。 たぶんと言うのは若かったから。 若い俺は若いからまだまだとうぶん若いと思っていたし、気にも留めずに過ごしたその日が、過ぎて振り返って思い出したいある日になる日が来るなんて知らなかった。 だから(曖昧でもろに色褪せてしまって、とても寂しいけど)たぶん21歳のある日、三茶の遊楽であいつと俺は初めて会った。 三軒茶屋はメディアの言うことを鵜呑みにすれば「おしゃれでちょっとハイソな若者の街」ということになるけど、地元の俺に言わせれば(ちゃんちゃら

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