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先日近所のママ友と夕ご飯を食べに行きました。
娘が同い年で、自分たちも同年代。
子育ての話、学校の話、果ては近所の議員さん攻防まで。色んな話をしました。楽しかった。

私以外のママたちは自分の母親が近所に住んでいます。子育てするにあたって自分の親の近所に家を買ったという。
子どもをおばあちゃんに預ける機会も多いので、色々と思うところがあるようです。

一方私は高校卒業と同時に家を出てから、ずっと親とは離れて暮らしています。
私の父母はまだ働いているため、出産のときも帰省しませんでした。
別に仲が悪いわけではありませんが、あまり頼ったり頼られたりするような関係ではありません。

そんな母に私が感じていることをつらつら書いてみます。

静かな人

うちの母は基本静かです。あまり自己主張もしません。謙虚の塊。
とにかく人の迷惑になることを嫌い、おしゃれも興味なく、いつでも必要最低限。
それでも大学受験の前夜にトンカツ出してきて「カツ(勝つ)だよ!」などというチャーミングな人です。

そして自分の話をほとんどしない人でした。
聞いても「覚えてないや」と言われます。
なので、私は母の若い頃の話はほとんど知りません。

そんな母が唯一私に昔話をしたのは、私の高校受験の帰り道。
車の中で母が「高校生活って楽しいよ、私は本当に高校生のとき楽しかった」と言いました。
普段は進んで自分の話をしない母。
そんな母の普段は見せない表情の横顔を今でも覚えています。

正社員で働いてほしかったと感じていた10代の頃

中学高校生の頃の私には、母親が教師や看護師、理学療法士だという友人がいました。
母親と同じ道を目指しているという友人も。
そんな母親を誇りに感じる友人を、私はすごく羨ましく思っていました。

一方私の母は、長女の私を産む前に流産したのを機に退職をしたそうです。
高卒で働き始めた会社で退職が25歳の頃ですから、7年ほどは働いていたのだと思います。

それから10年ほどは育児に専念して、1番下の妹が3歳ごろからスーパーでパート勤務をしていました。
うちは4人姉妹なので、私が中学生の頃はパート勤務に加えて、小中学生4人のお世話もしてたのですから、めちゃくちゃ忙しかったのでしょうね。

そんな忙しい母に向かって、「何でうちのお母さんは正社員で働いてないんだろう」と思っていのですから、子どもってほんと残酷です。
(さすがに面と向かって言ったことはありませんけどね)

現在の母

そんな母ももう65歳。
今でも同じスーパーでパート勤務をしています。
もう30年近く同じところで働いているなんてすごいですよね。
生活のためというのもあるのでしょうが、基本的に働くのが好きなのだと思います。
私と一緒ですね。

今私が働けているのは、母のような女性たちが、それぞれの立場や環境のなか必死で働いてきてくれたからこそだと思います。

距離は遠いし、こんな話をするような関係の母ではありませんが、すごく感謝しています。

自身が母親になっても、自分の母親と物理的にも心理的にも距離の近い友人たちを見て、羨ましいような、でもこれが私たちの距離なのかな、とも思った話でした。

また明日✊

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