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【GIGAスクール初めて日記】⑥スプレッドシート×国語

この記事はこんな方におすすめ

・スプレッドシートの活用方法を知りたい方
・スプレッドシートを国語で使ってみたい方
・タブレット教育に慣れ始めた方

 本記事では、「GIGAスクールはじめて日記」の著者たちが、国語の指導でスプレッドシートをどのように活用したのか紹介していきます。また、「端末の利用」が授業の目的になっているという、GIGAスクール構想で陥りがちな問題について触れていますので、ぜひお読みいただければ幸いです。

①スプレッドシートで情報整理

スプレッドシートで国語の意味調べ

 国語の意味調べをする場面でスプレッドシートを活用しました。国語辞典で複数の意味を持つ言葉を探し、その意味と使い方を表にまとめました。表は1単語につき、5種類の意味を書き込めるようにし、まとめた単語のうち好きな1つを選択してオリジナルの詩をつくりました。

(小4国語「いろいろな意味を持つ言葉を集めよう」)

②スプレッドシートを縦書きで使う

縦書きで詩を作る

 詩を作る場面でもスプレッドシートを活用しました。スプレッドシートでは縦書きの記入ができます。また、文字のまとまりや行ごとにセルを分けることができるため、詩の構成を意識しながらつくることができます。
 児童用の作成シートに加えて教師が作成した見本のシートを準備することで、個別の支援としても効果的です。

教科書の詩を教師が入力し、見本にする。(出典)「とる」光村図書『国語4年上』R4年版

③Chromebookはあくまでも手段

教師の発問の仕方で話し合いが活性化する

 はじめは、「意味を3つ以上調べよう」「好きな言葉を選んで詩を作ろう」といった指示を出していました。しかし、このような指示の出し方では、子どもたちは詩本来の魅力である「音数」や「仮名表記」などの言葉の特徴に着目せずに詩を作っていました。
 そこで、「この詩の面白いところはどこだろう」「詩の中に隠れているきまりはなんだろう」と発問しました。すると、「同じ言葉を使っているのに、文の中で意味が違う」「字数が同じ」など、様々な特徴が出てきました。これらを抑えた上でもう一度活動を再開すると、迷いなく学習を進めることができました。
 このような学習過程は、ノートやワークシートなどでも同様に行うことができます。しかし、Chromebookを使うことで情報を整理したり、友達に共有したりすることが以前よりも容易になります。やはり、「機器を使うことが目的」ではなく、「手段」となるように授業を設計する力が大切だと感じました。

最後に

 「Chromebookはあくまでも手段である」という言葉は心に刺さりました。現在、ICT教育について勉強し始めたばかりなので、目新しいタブレット端末をどうのように使えばいいのかなど、使うこと自体が目的となっていました。すごくハッとさせられました。
 しかし、反対に、最初は使うことが目的でもいいのでは、とも思いました。だって、タブレットを使い慣れてないんですもの。教師も児童も。文房具のように使いこなせるようになったら、著者たちのように、使うことが目的になっていることに気づけるし、気づいた瞬間がタブレット端末に慣れた瞬間になるのかなと。
 端末を使った授業をする中で、気づいたこと、わかったことなどがあれば、ぜひコメント欄に書いていただければ幸いです!みなさんの貴重な意見をお聞かせください!!


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