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歴史好きな私の起源(ルーツ)を考える

自分のことを語るのって個人的にはすごく恥ずかしい。めちゃくちゃ偉い人とか認められてる人がするならまだしも、たかだか二十数年しか生きてない若者が偉そうになにを語るんだよって思っちゃうし、酒の勢いでベラベラ喋り出す人見てるとうわぁ〜あほくさ〜って思っちゃう。それに語っちゃったら、自分がそこで終わっちゃうかんじがするってのもある。自分を語った言葉で決めつけちゃう気もするし。まあ色々あって、要は変なこと喋って恥をかきたくないからなるべく語らないようにしてたんだけども。でも真面目に自分に向き合うためには、とりあえず自分が思う自分を書き出していく必要があるんじゃないの??誰に見られるとか気にするよりも自分を見つめたほうがいいんじゃないの??ってことで語ることにした。私について。Facebookとかだと知り合いにフォローさらてるからなんか見られてる感がすごいからまずはこのnoteで。いつか、胸張って自分のことを語れるようになりたい。

ではまず第一弾として、大好きな歴史について。なんで好きになったとか、今はなにが興味あるかとか。

1.中学生期

始まりは、多分……いや確実に薄桜鬼w
中2(?)のときかな、友達に薄桜鬼勧められてYouTubeやらニコ動やらで関連動画見まくって、まあハマったハマった。美男子が剣振って儚く散っていくんですよ、、、ハマらんわけがない!いや〜オタク心にグサグサ刺さる作品だったあれは。新撰組をモデルとしてる作品だけど、そもそも新撰組ってリアルにかなりドラマチックな展開じゃないですか。だから史実の方も本で読みまくってどハマり。隊士の名前で図書館で検索して(「沖田総司」とか)引っかかった本を片っ端から読んでいく、みたいな。月に20冊は読んでた。あの頃がいちばん本読んでたかな。いちばん好きなのは土方さんで、とにかく悲劇のヒーローっぷりがたまらなかった。

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史実の新撰組が面白すぎて、もはや薄桜鬼から離れてそっちにのめり込んでいった。いちばん好きなのは、司馬遼太郎『燃えよ剣』の一節、

“みな、疲れてやがる、歳三は思った。思えば幕末、旗本八万騎がなお偸安 怠惰の生活を送っている時、崩れ行く幕府という大屋台の 「威信」 をここにいるこれだけの人数の新選組隊士の手で支えてきた。それが歴史にどれほどの役に立ったかは、今となっては歳三にもよくわからない。しかし彼等は疲れた。亡魂となっても、疲れは残るものらしい。”

ここ切なかった…。名場面と言われるシーンらしいけど、この場面をそうたらしめてるのはこの一節にあると個人的には思ってる。司馬遼太郎の本って小難しいことばっかり書いてあるし、昔の書き方だから読みづら!!ってとこいっぱいあるんだけど、それを差し置いてもいいくらいの名文が一つだけあったりする。その一文に出会うためにこれまで頑張って読んできたんだ…って思えるようなもの。これが大作家の実力なんだろうな。

話はそれたけど、その後は友達が戦国BASARAハマってたから(これはそんなにハマらなかった)その影響で戦国時代にも手を出して、ここから歴史好きが加速していく。歴史の教科書は好きで丸暗記してたから授業も好きなとこだけきいて、あとは便覧とかをずっと見てた。

思えば、大河ドラマ『義経』が好きでちっちゃい頃観てたからあれが始まりだった気もするけど、、(義経も悲劇のヒーローだし)
ちょうど『篤姫』がブームで友達と堺雅人のかっこいいシーンをよく喋ってたなー。

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だからつまりは中2、3の時期には歴史好きの私が形成されてた。周りにもそう言ってた気がするし、自覚してたと思う。

2.高校生期

いつだったか忘れたけど、多分高校生くらいの頃、『坂の上の雲』がテレビでやってた。あれも良かった。さすが原作司馬先生。ドラマの最初に原作冒頭の分が読まれるんだけど、これがめちゃくちゃ秀逸。

“まことに小さな国が、開化期を迎えようとしている。(中略)
彼らは、明治という時代人の体質で、前をのみ見つめながら歩く。
登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が輝いているとすれば、それのみを見つめて、坂を登ってゆくでろう。”

もううぉぉおおおおお!!!!!!しびれる!!!!!!!!!こういうかっこいい文に弱いwすぐにかっけえ!!!ってなっちゃう笑
(名実況とかも大好き)

そしてこの時期、またちがう歴史の楽しみ方にも出会った。今までは偉人と呼ばれる人達にフォーカスしてたけど、母の影響で藤沢周平作品を読むようになった。藤沢周平は実在しない人物を描くことが多い。本来なら表に出ない、下級武士(この言い方は長州だけか?)や農民にもスポットがあたったりする。慎ましく、実直に生きた武士の中の武士、こういう日本人が愛してやまない人格を美しく描きあげる。ファンの方が多いのも頷けるよね。
あと、百田尚樹の『影法師』もよかった。個人的には『永遠の0』より泣けた。そっちもだいぶ泣いたけど百姓一揆の話とか、歴史のなかでさらっと通り過ぎる話がどれだけ命懸けだったのか教えてもらえた。

3.社会人期

細々と時代小説を読み漁りながらしばらく経ち、社会人になりました。現在です。大学時代後半からBTSという韓国のグループにどハマりしまして、、、これはまた長い話になるのでまたいつか。とにかくそれで韓国に興味を持った。そうすると、当然日本と韓国の複雑な関係を知らないとなにも始まらない。北朝鮮だってある。そしてこのあたりのアジアの関係は戦争なしには語れないじゃないですか。だから、社会人になって初めて、今まで避け続けてきた近現代史を履修しようと思ったんです。
そこで手に取ったのがこの本。

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これを読んで本当に歴史の見方が変わった。180°変わったといってもいい。歴史という「過去」の出来事を現在に蘇らせて、どんな選択肢があったのか、当時の人はなにをもってその道を選んだのか、一つの国でも表と裏がある。外部に見せている顔と内部での抗争。表面に出てきた結果だけではわからないことがたくさんあるんだ、歴史ってこんなに面白かったの、そんな新鮮な感想がたくさんわいてきた。正直、この本に出会うまで歴史の面白さの10分の1もわかってなかったと思う。月に20冊の時代小説を読んでたこともある私が、その面白さを知って約10年、新境地に辿り着いた。ほんとにこれはたくさんの人に読まれるべき歴史の入門書だと思う。過去から今を学ぶってことの本当の意味がわかる。
ちなみに、第2弾の『戦争まで -歴史を決めた交渉と日本の失敗-』もあるのでそちらもぜひ。

4.なんで歴史が好きなんだろう

私は歴史が好き。これは確実だと思う。人並み以上には好きだという自信がある。でも今になってなんで好きなんだろう、どこに惹かれてるんだろうって考えてみたんだけど、多分私は流れとか過程、背景を知るのが好きなんだろうと思う。どんなことも色んな知識の積み重ねでできてる。結局はすべて歴史に起因する。そういう奥深さに惹かれてやまないんだろうなーって思う。∞分の1の確率で今が形成されてるなんて浪漫ありすぎる。面白すぎる。誰もが過去には戻れないのに誰もがその過去に惹かれるのはきっとたぶんそういうことだ。私はこれからも歴史が好きだ。

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