債務整理を行うに当たって


9年前、私は結婚を期に独身時代の借金の債務整理を行うことを決意しました。当時は消費者金融がバブルの時期で、年率28%とか当たり前の時代であり、それでも必要であった為に借金をし、返済に追われ、滞納も繰り返す事で、結局親にも多額の負債を負わせ、働いても働いても貯金も貯まらないまま1度は破産も考えている中、ずるずると30代になりました。

そんな中、結婚をするに当たり、双方貯金もないままでしたので、債務整理のCMをきっかけに思い切って弁護士さんの所へ過払い金の返済に関しましての相談を行ないました。過去10年ぐらいの借金の資料をかき集め、正直、自分が負った負債をこの期に見直しましたら、とんでもない金額であり、その大半が利息であること、ちょっと我慢すれば、その利息分を払わなくてよければ、もっと結婚で妻に苦労をかけさせずに済んだのではないか?

親に苦労かけなくて済んだ?かと思えば情けなくも、とんでもないことをしてしまったと、ただただ反省しかありませんでした。そうは言っても、時間もお金も取り返せませんので、今はこの問題に着手して、ほんの1部でも取り返しを行なうことが恥な事でもやっていこうと決意しました。

過去に囚われない勇気と将来を赴く現実

弁護士さんに相談しましてからは、特に何も自分では行わずに月日が経ちました。結果的には10件近くの消費者金融からの債務のうち7件が回収ができまして、残り3件の内、1件が返済が残っておりましたので返済分で和解、残り2件のうち1件は他の方の過払い金により、会社自体が倒産してしまい、返済ができないままでした。

ただ、7件でもかなりの金額が返金され、返金の1部を親に、残りを妻に渡しました。現金でいただきましたが、その現金分、自分は不当?(当時はそれを記載されて借り入れしているので、ある種、借りる側も理解の上だったか?と疑問もありますが・・)な利息を払うために、親に頭下げ、借金を繰り返し、お金に苦労していたんだと、そのお金の重みも感じました。ただ、どうしても時間は取り返せません。

過去にいくら囚われても借金した現実は消えないのですから。当然、お金が返ってきたらそれでよいのか?ではありません。結局債務整理をするに当たり、ブラックリストに記載されますので、数年間はローンを組めなくなり、当時、家族が増え、車を購入しようと検討した際にも充当できる年収があっても自動車ローンも通らず、結局親に立て替えてもらい、親に少しずつ返済をしていました。

それでも、数年我慢すれば普通に戻れます。最近、また車を買換えた際にはちゃんと自分の名義でローンも組めました。あの時、本当に債務整理をする事で、過去を振り返る、そのお金の重みを感じる、その反省は決して忘れることが無く、家族の為にも将来へ繋がっていく第1歩だったのではないかと改めて感じました。

まだまだ債務整理を検討している方がこの記事を読まれているなら、まだ間に合います!数年間よりか過払い金は取りにくいとは思いますが、お金を取り返すでなく、弁護士さんに説明する中で、過去を振り返るよいチャンスであり、今後2度と借金をしないようにする決意でもあり、それが借金問題で迷惑かけた家族へ「もう大丈夫だよ」と言える為にも自分自身を見直すいいきっかけにもなると思います。

お金は魔力です。手にしたら誘惑に負ける時もいまだにあります。そんな時、過払い金が返金された時の申し訳ない気持ちを思い出しながら、すくすくと育っていく家族の為にも、明るい将来を築くいい布石としてこの経験を自分自身生かせていきたい、また、同じ境遇の方にも、少しはこの記事で伝えたかった事が伝わって頂けたらと思います。

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