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クレジットカードの使いすぎで債務整理!個人再生のコツは?


個人再生で債務整理する

債務整理には任意整理、特定調停、個人再生、自己破産の4種類があります。債務整理する方の9割以上は任意整理を利用しているのですが、全てのケースで利用できるわけではありません。任意整理はその名の通り任意の話し合いに基づく債務整理であり、債権者側の同意が得られなければ債務整理は不成立になってしまいます。

クレジットカードが原因の借金に関しては債権者であるカード会社との話し合いで債務整理を目指すことになります。カード会社が消費者金融などに比べて特別交渉が難しいということはありませんが、問題なのは任意整理では借金返済が追いつかないようなケースです。

借金総額が膨らみすぎて返済が追いつかない場合、資産を処分して返済に回すしかありません。しかし、マイホームを処分してしまうと生活への影響が大きくなりすぎます。そのようなケースで選択される債務整理が個人再生です。

借金総額は5分の1


個人再生の最大の特徴は「借金総額が最大で5分の1にできる」という点です。個人再生では返済義務のある借金を最大で5分の1にまで減額可能で、どうやっても借金全額を返済することが不可能なケースで非常に有効な方法です。

債権者からすると返済義務のある借金が5分の1にまで減額されてしまいますが、そのまま放置すれば自己破産で全ての返済義務が免責になるよりは利益が残る結果になります。もちろんクレジットカードが原因の借金でも個人再生による債務整理は有効です。

マイホームは守れる


個人再生では所有するマイホームを守ることができます。マイホームを処分して借金返済に回すよう求められることはなく、生活への影響を最小限におさえつつ5分の1に減額された借金を完済すればOKです。

債務整理において生活への影響というのはとても重要な問題です。特に配偶者や子どもなど家族がいる場合は生活への影響を気にして債務整理手続きに入るのが遅れてしまうこともありますが、個人再生なら影響を最小限におさえられるので早期に債務整理を進められます。

借金完済までの道のりも総額が5分の1になるので負担も軽く、個人再生が成立すればこれまでの生活を維持しながら無理なく借金返済を続けて行けるでしょう。

個人再生を成立させるコツ

専門家の力を借りる

個人再生による債務整理を成功させるコツは借金問題の専門家である弁護士の力を借りることです。専門家の力を借りずに個人再生を目指すのは無謀なチャレンジです。特にクレジットカードでつくった借金を個人再生する場合は交渉相手の債権者がカード会社になるため素人が個人で立ち向かってもまず勝ち目はありません。

弁護士に依頼すると費用はかかりますが債務整理にかかる手間と時間を節約し成立可能性を大きく高めるための投資と考えれば決して高くはありません。仕事をしながら自ら個人再生の手続きを進めるのは非常に困難です。専門家の力と知恵を借り二人三脚で個人再生成立を目指しましょう。

しっかりした返済計画を提示する

個人再生を成立させるコツとして「しっかりした返済計画を提示する」のが有効です。債務者が考えているのはどれだけの金額を回収できるのか?というポイントです。減額はやむをえないとしても返済が滞るような事態は避けたいと考えるので、しっかりした返済計画を提示できれば債権者の同意が得られる確率は高まります。

もし信頼できる返済計画が提示できないと個人再生が不成立となりマイホームを売却しての一括返済を迫られる可能性もあります。債権者を納得させられるような返済計画を提示できるよう入念にシミュレーションして計画を練りましょう。

返済の意志を明確に

個人再生が成立するかどうかは返済への前向きな意志と姿勢を見せることが重要です。借金減額やマイホームの保護を当然と考えず、積極的に返済して行く意志があることを債権者に示しましょう。

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