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初めてノベルティを作る方に①~考えると役立つ3つの基本~

年末年始のノベルティ作成の担当者になった。しかし、今ひとつ何から手をつければ良いか分からない。

初めて自社(ブランド)のノベルティを作る場合、勝手が分からず、戸惑うことも多いはずです。その際に「よく分からないし、まずは気になるノベルティ候補を出して、最小ロットで見積を取ろう!詳細はあとで考えよう!」と「何を作るか?」からスタートする方もいます。

しかし、いきなりノベルティ探しを始めてしまうことはあまりお勧めできません。私もそうなのですが、人はだいたいナマケモノなので「詳細はあとで」はいつまでも先延ばしになります。その結果、何となく良さそうなものに目移りし続けて、何も決まらないパターンに陥りがちです。

そこで今回、初めてノベルティ作りをする方がまず考えておくと役立つ基本の3つをお伝えします。目にすれば、普段の仕事では当たり前にやっている「何だ。その程度のことか!」ということです。それをノベルティ作成でも使うだけです。ざっくり分けると、以下です。

①誰が?誰に?何の用途で?なぜ?(目的の確認・設定)

②何個、いくらで作るのか?(数量・予算の確認)

③いつまでに、どこに納品するのか?(スケジュール・納品場所の確認)

「おいおい馬鹿にするなよ!w」というくらい当たり前のことですよね? でも、意外と皆さん、この中のどれかを忘れている、考えていないことが多いんです。

順番にご説明していきますね。

①誰が?誰に?何の用途で?なぜ?(目的の確認・設定)

まずやるべきこと・・それは普段の皆さんの仕事とまったく同じです。まずは「目的」の確認・設定をすることです。「誰が、誰に、何の用途で、なぜノベルティを配布するのか?」それによって当然、選ぶべき製品が変わってくるからです。

例えばですが、

・主に営業担当者が(誰が?)既存取引先の総務担当者に(誰に?)年始のご挨拶品として配る。(何の用途で?)

・お客様との会話のきっかけにして、関係性をより深めるため。(なぜ?)

こんな軽い感じで良いはずです。とりあえず、仮の設定でも良いです。これを考えておくことで実際にノベルティ選びをする段階になったとき「これを営業が持っていくのに良さそう?総務担当者に渡して喜んでもらえる?会話のきっかけになる?」などの「考える基準」になります。

また最終的に会社の稟議を通す必要がある場合、そのまま使えることも多いはずです。

さらに一歩先を求めるなら(当然のようにやっている企業も多いでしょうが)、具体的な「ひとり」にノベルティを渡すことを映像でイメージすること、結果目標を設定しておくこともお勧めです。

「◯◯社の担当者△△さんに渡すことをイメージして特に喜んでもらえるもの。目標はノベルティに対するポジティブな感想をもらう。さらに△△さんと似たような感性のお客様10名にも同じような感想をもらう」という感じです。

具体的な一人の対象者に絞ることで「何となくの大勢」を対象にするよりも、心に響くノベルティを作れます。またノベルティ作成の段階に入ったときも「◯◯さんならこんな熨斗をつけると、面白いと喜んでもらえるかも?」など人の気持ちに寄り添ったアイディアが浮かぶはずです。

②何個?いくらで?いつまでに?(数量・予算の確認)

会社としてノベルティを初めて製作する場合、もしくは初めて自分が作成を担当する場合、「あれはどうだろう?これはできるかな?」とオリジナル品への想い、夢が特に広がるはずです。せっかく作るのであれば「面白いもの・より良いものを作りたい!」という気持ちになるのは当然ですよね!

しかし、弊社のようなメーカーにも残念なお知らせなのですが(苦笑) 、どの会社でもノベルティに使える予算・納期はほぼ決まっています 。

ごくまれに決定権のある上席の方が「良いノベルティであれば製作数量・金額にはこだわらない。コストパフォーマンス次第!」とお話をされて、新任担当の方がその方向で話を進めることがあります 。 しかし話を詰めて行く段階で上席の方の「数が多すぎる!」「高すぎる!」という一声により、商品選定の振り出しに戻ってしまうパターンも多いです w

この場合も「実は想定範囲の数量・予算があった」ということですね。そんな悲劇を起こさないために、遠まわしにでも、多少しつこいと思われても、数量・予算をご確認頂くことをお勧めします。例えば、

・「(昨年もノベルティを作っていれば)昨年は何個ぐらい総額(もしくは単価)いくらで作ったんですか?」

・「(初めてノベルティを作るなら)製作費用として、いくら良いものでも出せてもこれくらいという数量と単価、上限金額はありますか?」

「(どうしても予算がはっきりしないなら)これぐらいの数量・予算で検討しているのですが、いかがでしょうか?」

などが良いかと思います。ここまで聞いておけば「強制的に振り出しに戻るパターン」を回避しやすいはずです。メーカー・代理店においても数量(及び数量での想定単価)、上限予算総額が分かっていると、その範囲で要望に添った提案もしやすくなります。

③いつまでに?どこに納品するのか?(スケジュール・納品場所の確認)

見落としがちなのが、スケジュール・納品場合の確認です。いつ必ず使うので、いつまでに?どこに?納品されている必要があるかという点ですね。この点を曖昧にして何となく進めると、

・自分が思っていたよりもノベルティ製作に時間(納期)が掛かる。

・納品場所が本社・支店を合わせて全国10箇所になるのを失念していた。見積は1箇所想定だから分納送料がけっこう掛かりそう・・・

など後々になって問題が出てきたりします。

そのためざっくりでも、スケジュール・納品予定をを決めておいたほうが良いです。例えば

・○月末までに関東・関西圏5箇所に均等数で納品。

上記のように決めておくと、ノベルティ製作を行うメーカー・代理店に「納品までの逆算の仮スケジュール」を依頼することも出来ます。具体的なスケジュールを目にすることで、いつまでに何を進め、決めるべきかもクリアになります。

①誰が、誰に、何のために作るのか?(目的の確認・設定)

②何個、いくらで作るのか?(数量・予算の確認・設定)

③いつまでに、どこに納品するのか?(スケジュール・納品場所の確認・設定)

上記を考えるときは紙でもスマホでも良いです。箇条書きで、仮でも良いです。

実際にノベルティを選定する前にぜひ確認・設定してみてください。

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