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#3 愛する17歳の君へ。《心のヒダをうるおすことは、自分を守ることになる》

愛する17歳の君へ。

やあ、元気?

今日は何か良いことがあったかな?
それとも嫌な一日だったろうか。

嫌な一日だったなら、今もムカついていたり、落ち込んでいたりするかもしれないね。
まずはお疲れさま。よく頑張りました。

もし今、怒りや憎しみで胸の内がいっぱいだとすると
君の中にはものすごく大きなエネルギーが渦巻いているよね。

それは時に、強力な「燃料」になる。
「ちくしょー!見返してやる!」かもしれないし
「アイツにだけは負けない!」かもしれない。
それで気合が入ってまたがんばれるなら、それはそれでアリだと思うんだ。

けど、その

「負のエネルギー」は、君をとても消耗させる

だろう。

負のエネルギーは、君自身の大切な心のヒダごと燃やしていくんだ。
厄介なのは、燃えている最中は
ヒダごと燃えていることに気付かないってところ!

誰彼構わず攻撃してくるひとっているよね。
常に批判的だったり
どうせ私なんて…と後ろ向きだったり。

君ももしそうなら、君をそういうふうにしてしまった原因が
きっとどこかにあるんだと思う。
この世に生まれた瞬間に、誰かを攻撃した赤ちゃんの話は聞いたことがないから…笑
(もちろん赤ちゃんにも「不快」という本能的な意思なんかはあるけれど!)

怒りや悲しみをベースにした行動、言動をしてしまう原因を探して
「こういう自分になっちゃったのは、親の、周囲の、環境の、時代のせいだ!」
と、病気以外のなにかだとわかったとしても

「自分以外の誰か、何かのせい」にしても、何も変えられない

んだ。
これは前回の『己を知る』話のときに書いた、不可侵領域なんだよね。

じゃあどうしたらいいだろう?
考えてみてほしい。

「他人のせいにしないなら、自分のせいにすればいいでしょ」
というのとも違うから、勘違いしないでね。

ただ「そう」だと「知り」、「過去のこと」とする。

「自分がこうなっちゃったのは、親が原因だったかもなあ。
 でもそれは過去のこと。もう変えられない。
 変えられないことを考え続けても仕方がないな」

これは諦めるってこと?負けるってこと?と感じるかもしれないね。
でも、決して諦めたんじゃない。
『悟る』ということに近いかも。

「めちゃくちゃ腹が立つ!
 けど、アイツの言動を私が変えることはできない。
 アイツが右に行くなら、私は左に行けば良いな」

そう、大事なのは『同じ土俵に上らない』こと。
じゃないといつまでも、環境や人に、君の大切な心のヒダを燃やされ続けてしまうから。

心のヒダは、いつもうるおしておいて。

うるおいは、何でチャージできるかな?
推しかな?それとも空想の世界?音楽?おいしいもの?
モフモフの友人ってこともあるよね。

いろんな『好き』とか『イイっ!』というものでヒダをうるおしておくと
負のエネルギーで燃やしちゃいそうになっても
ちょっと焦げた〜!くらいで済むようになるよ。
心のヒダをうるおすことは、自分を守ることになるんだ。

だから好きなもの、大切なもの、心地よいもので周りを満たそう。
たとえひどい職場や、合わない学校や、孤独な家庭の中にても
君の心のなかは、本当は『不可侵領域』なんだ。
君が、アイツの心を操作できないように
アイツが君の心を操作することは、本当はできないんだよ。

覚えておいてね!
じゃあまた。


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