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-作家集団について- シナリオセンター大阪校体験記!⑤【1から始める脚本家への道のり】

いよいよシナリオセンター大阪校の最終過程である『作家集団』について お話ししたいと思います。

デビューしたら終わり

シナリオセンターの最終過程である『作家集団』はいつまでも在籍することが出来ます。
授業料さえ払えば在籍期間は無制限です。その点は大半の他の脚本学校と異なります。
というのも他校では決められた期間を過ぎると卒業という名目で学校を放り出され、強制的な自立をさせられるパターンが多く見受けられるからです。
それはかなり過酷な道で、在学中にデビューできなければ学校のサポートのないまま自身の努力と創意工夫でデビューを目指さなくてはならないからです。
反面、シナリオセンターの場合はデビュー出来るまで講師からの指導を受けることが出来ます。学友と離れずにすみ、モチベーションを高め続けることができる大きなメリットがあります。
そしてデビューを果たし、メリットを享受する必要がなくなれば去ればいい。デビューという明確な目標を設けてくれて、デビュー出来るまでいつまでも在籍できるということが、私がシナリオセンターをみなさんにおススメできる最大の良い点です。

ライターズバンク

ライターズバンクは『作家集団』に所属することで登録が可能になるシナリオセンター独自の制度です。私見ですが、『作家集団』を目指すべき最大のポイントが『ライターズバンク制度』であると思います。
ライターズバンクとは、シナリオセンターが登録者に脚本執筆等のお仕事を紹介する制度です。発注者はシナリオを欲しがる企業や団体で、シナリオセンターがその仲介を行っています。しかしながら仲介手数料等を取られることはない非常に健全な制度です。
また未経験者でもライターズバンクから仕事を取ることが出来ます。複数人とコンペで競わなくてはいけませんが、大きなコンクールでの受賞を目指すよりは明らかにハードルが低いので、手っ取り早くデビューしたければ非常におススメの制度です。
ちなみに私もこの制度でデビューをし、今現在までシナリオで生計をたてることが出来ています。元々ライターズバンクを利用したくてシナリオセンターに入ったので、全て計算通りでした v

授業内容

さて『作家集団』の授業内容ですが、研修科とほぼ変わりありません。
異なる点としては
・提出物がペラ60枚になる(30分の尺)
・『シノプシス』という課題が追加される
・ひと月半ごとの提出が義務となる
というのが主な点です。

提出物が60枚は研修科の3倍の量になります。ですが労力が3倍になるわけではありません。シナリオは書き出すまでに大変な労力を使うので、何を書くか悩む時間自体に変わりはありません。執筆自体は集中して書けば2,3日で終わるはずです。

『シノプシス』とは長い物語を要約したものと言えばいいでしょうか。あらすじによく似ています。私はこの課題が好きでした。なぜなら30分の尺に囚われられないからです。割と自由に話を書くことが出来て好きでした。
シノプシスが導入されたことによって、
シナリオ→シノプシス→シナリオ……
というパターンでこなさなくてはならない点も、研修科とは異なる点です。

提出義務があるのは大きな違いです。苦痛に感じる人もいれば、強制的に書かされることでモチベーションの維持になると捉える人もいるでしょう。

補足するとすれば、授業の形態も同じです。10数人が一つの教室に集まり、作品の読み上げ→生徒の講評→講師の講評 という流れになります。

終わりがないのが終わり

この記事の始めに『デビュー出来るまでいつまでも在籍できるということが、シナリオセンターの最大の良い点』と述べました。
しかしながらそれが明らかにデメリットに働く場合もあります。それは所属するだけで満足してしまう状態に陥ることです。

作家集団では人の動きがあまりありません。ですのでメンバーが固定します。長年付き合える仲の良い友人が出来たりするかもしれませんが、その居心地の良さが悪い点だと私は思っています。
趣味でシナリオを書いている。好きなことを語れる友人や場所が欲しいだけと割り切れるなら結構ですが、そうでなければいつまでもデビューできないとなると腐っていくのが当然でしょう。
しかし作家集団があまりにも心地よくて離れられなくなったら危険です。シナリオセンターに居続けてもなかなかデビューできなかったときに、自分に合う別のやり方を探せる人ならいいのですが、大抵の人がシナリオセンターで習えばそれで十分と考えてしまいます。
シナリオセンターで課題をこなしていればそれなりにやっている気になれるし、実績を残せなくても楽しく過ごせれば十分……所属しているだけで満足しいつまでも実績を残せない人が作家集団にはごまんといます。非難するようですが、彼らの大半が「プロになってやる!」という初心を忘れてしまったように思えます。

手段が目的に置き換わってしまい本当の目標を達せられなくなるぐらいなら、さっさと追い出される方がその人のためと私は思っています。シナリオセンターの思いやりに満ちた制度が罠にならないためには固い意志と努力が必要です。

まとめ
以上が作家集団の大まかな概要と所感になっています。
デビュー出来るまで在籍できる、デビューを後押しする仕組みがあるという素晴らしい点がありますが、諦めさせてくれないだけ泥沼にもハマりやすいということを、作家集団を目指される方は意識してください。

次回は『ライターズバンク』に関して少し掘り下げたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。



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