ライフサイクルとエリクソンの発達段階について
ライフサイクルとは?
人生におけるそれぞれの時期の移り変わりのこと。
ライフサイクルをどのように区切るかについてはいくつかの理論があるが、
『エリック・エリクソンの発達漸成説』が有名。
※「漸成」(ぜんせい)とは「漸次」から派生した言葉。
次第に形成されていくという意味。
エリクソンの発達段階(漸成説)について
人生を幼児期から老年期まで8つの時期に区切っている
各ライフサイクル上の時期には固有の心理・社会的な"危機"がある
その危機とは、大きく変化を迫られることである。
変化を迫られる理由は、自分自身や他者との関係の在り方が変容するから
危機を乗り越えることは、その時期の『課題』といえる
課題に取り組む者を別の世代の者が支え合う『相互性』という考えがある
もしも『発達課題』を達成できなかった場合
もし適切な時期に『課題』が達成されなくても、持ち越しがなされる
精神が安定している場合、未達成な課題はあまり表面化しない
未達成な課題が表面化した場合、またそのテーマに取り組まねばならない
もし未消化な部分をそのままにしておくと、消化中の世代にぶつけてしまうことが起こりえる。
例:
若い時期に逸脱できなかった → 成人してから不良を激しく非難する
友達ができなかった → 楽しそうにしている少年少女をバカにする
先輩らから暴力を振るわれた → 下の世代にやり返す
恋愛ができなかった、避けた、避けられた → 買春をくり返す
青年期の課題
危機:自我同一性 vs 自我同一性の拡散
自我同一性とは、それこそが自分であるという感覚と考えをもつことができ、それに対応した役割をグループや社会の中でもつことができる状態であること。
すなわち、自分は何者であるのか、どう生きていけばいいかということについて、自分なりの考えをもち、それを社会の中に位置づけることができるようになること。
獲得に成功した場合:社会や人生の中で、自分がコミットして能力や強さを発揮していくことができるようになる。
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