どんな賞を狙うべき?
シナリオや脚本、小説の公募に投稿するのであればどんな賞が良いでしょうか。
応募したい賞が明確であるのであればその賞を狙ったほうがよいと思っていますが、もし手っ取り早くデビューをしたいのであれば小さな賞を狙うことをオススメします。
なぜなら小さな賞は競争相手が少ないため、成果が上がりやすいからです。例えばあなたが電撃大賞のような、応募作品が毎年数千点に達する賞の栄誉に輝くことに固執していたとします。
するとあなたに余程の才能と幸運がついて回らない限り、いつまで経っても受賞の栄誉には至れないことでしょう。
毎年くり返し応募するうちにあなたの心が折れて、途中で筆を折る事態に陥るかもしれません。
私見ですが、電撃大賞のような大きなコンクールに入選することは、旧帝大の入試試験に合格することよりも難しいと考えています。
有名なコンクールを受賞して、一夜のうちに世間の注目を集め、先生ともてはやされ、一作で一生分の稼ぎを得る……夢のある話です。
ですがあなたが小説や脚本を書く目的は、お金儲けなのでしょうか?
であれば違うやり方を選択するべきです。
世の中にはもっと効率よく安定してお金儲けをする方法があります。
あなたの作品を書く目的が、まずは「自分の書きたいことを書くこと」そして「他人に読んでもらうこと」であるのならば、なにも有名な賞を狙う必要はありません。
それこそ無料の投稿サイトに掲載しても十分に目的を達成できるはずです。
そしてあなたが脚本家になりたい、シナリオライターになりたい、物語を書くことで生活していきたいと考えていたとしても、誰もが知る有名な賞を受賞する必要はありません。
小さな賞であっても実績を示せれば、デビューをするのには十分です。
ちなみに私の母校の脚本学校では、『大きな賞と小さな賞、年にひとつずつ』などとと言われていました。
賞へ投稿する作品は乱発しすぎず、高いクオリティーを保つ。かといって筆が滞ることはあってはならない。トライ&エラーが必要だという戒めです。
ちなみに私が処女作を投稿したのも地方自治体が主催する小規模な賞でした。
ですが成果がまったく上がらなかったので、小さな賞ですら狭き門といえます。
有名なコンクールに応募や投稿をしてもなかなか成果が上がらないあなたは、小さいコンクールでも受賞は至難の業なのだととらえて、まずは小さな賞を受賞することを目指し、徐々にステップアップをしていけばよいのではないのでしょうか。
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