見出し画像

生物ミステリーPRO 全10巻+図譜 土屋健著 技術評論社(2013~17年発行)

やっとそろいました。全11巻。

恐竜をはじめとする古生物にはもともと興味があって、いろんな本を読んでいたのですが、もう少し体系的に知りたいなぁというのと、恐竜後の哺乳類の進化についても詳しく知りたいなぁと思っていたときに見つけたのがこのシリーズでした。

単行本で税抜き2680円ということもあって、一気買いというわけにも行きません。毎月1冊ずつ、楽天ポイントを消費しながら集めていきました。途中、父の日や誕生日プレゼントとして娘の協力をもらいながらやっとそろいました。

画像1

なんか教科書みたいで難しいかなぁと思っていたのですが、読んでみると豊富な図版とわかりやすい解説でとても読みやすいです。この値段でフルカラーというのも驚きです。

画像2

ほとんどの生物で、発見された化石と復元図がそれぞれ紹介されています。

注釈も豊富で学術書的な厳密さと一般書のような読みやすさが兼ね備わった良書でした。ただ、生物の名前が学名を基本としていてややこしいんですね(著者も文中で触れていますが)たまに混乱します。

内容としては年代順の「図鑑」的になっていて、広まっている学説を基本に異説を紹介しています。古生物学は新たな化石が一つ発見されただけで従来の定説がガラリと変わってしまうものですから、あくまでも「執筆時点」という注釈付きですが、とても信頼できる書き方がされています。

最後の図譜については年代順ではなく系統別にそれぞれの生物が並び変えられていて、各巻の執筆時に間に合わなかった学説などがコラムで紹介されています。文章も少なめなので、ここから読んでもいいかもしれませんね。

画像3



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?