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車からキュルキュル音がする原因と対処法 | 最初だけ音がなる場合も要注意

  • 車からキュルキュル音がする原因は?

  • 音がなるのは最初だけでも放置は危険?

  • 対処法や修理費用を知りたい

エンジン始動時や走行中に「キュルキュル」と音がなると、どこかに異常があるのでは?と心配になりますよね。

普段は聞こえない音がなり、ドキッとした経験がある人も多いのではないでしょうか。

この記事では、車から聞こえるキュルキュル音の原因や対処法がわかります。放置すると危険な理由も解説するので、手遅れになる前に対応できますよ。

走行中に聞こえるキュルキュル音は、車からのSOSです。

「異音くらいたいしたことない」と甘く見ずに、早めに修理を依頼しましょう。

走行中やエンジン始動時にキュルキュル音がする原因

キュルキュルと音がなる原因は、ファンベルトに不具合がある可能があります。

ファンベルトとは、エンジンの動力をほかの部品に伝えるゴム製のベルトです。

車の走行には欠かせない重要なパーツで、バッテリーを充電するオルタネーターやエアコンガスを圧縮するコンプレッサーなどを動かしています。

ファンベルトの異常には、主に3つの原因が考えられます。

  • ファンベルトの劣化

  • ファンベルトの張り不足

  • その他部品の故障

順番に解説します。

①ファンベルトの劣化

キュルキュル音が起こる原因で、一番多いのがファンベルトの劣化です。

ファンベルトが劣化すると、ゴムが硬化してひび割れが起こります。損傷が激しくなるとベルトがほつれ、最悪の場合走行中に切れることもあります。

身近なものだと、輪ゴムをイメージしてください。古くなった輪ゴムはカチカチになり、パチンと切れてしまいますよね。ファンベルトにも同じことがいえます。

キュルキュル音はエアコンのスイッチをONにしたり、雨が降ってベルトがぬれたりと負荷がかかる状態で聞こえるケースが多くみられます。

ファンベルトはゴムでできており、年数や使用頻度によって交換が必要になる消耗品です。

メーカーや車種にもよりますが、交換目安は60,000㎞~100,000㎞、5年~10年ほどです。

損傷が大きくなる前に交換をおすすめします。

②ファンベルトが緩んでいる

ファンベルトを交換したばかりなのにキュルキュル音が消えないのは、ベルトの張りが弱い可能性があります。

ベルトの張りが弱いとキュルキュル音が消えないだけでなく、最悪の場合ベルトが外れてしまうことも。

早急にベルトを交換した整備工場で、もう一度ベルトの張りを調整してもらいましょう。

また、ベルトの劣化が進み張りが弱くなるケースもあります。その場合は調整ではなく、ベルトを交換してください。

③その他部品の故障

ファンベルトの異常以外にも、ベルトとともに駆動されているプーリーが原因の場合もあります。

プーリーにはベルトの張力を保つ「テンショナープーリー」と、ベルトの回転が正しくなるよう手助けする「アイドラープーリー」があります。

車種やメーカーによってちがいはあるものの、両方、またはどちらかのプーリーが取り付けられているケースがほとんどです。

プーリーも消耗品なのでベルトとともに劣化し、年数や走行距離に応じて交換が必要です。

放置するとベルトのキュルキュル音だけでなく、中のベアリングが傷みガラガラと異音がするようになります。

プーリーはファンベルトといっしょに交換すれば工賃も安くすむので、異常がなくても交換しておくと安心です。

車のキュルキュル音の放置は危険

車から聞こえるキュルキュル音を放置するのは非常に危険です。

キュルキュル音の原因はファンベルトが劣化しているケースが多く、交換を怠ると以下のようなリスクがあります。

  • エンジンがオーバーヒートする

  • エアコンが効かない

  • バッテリーがあがる

  • 走行中にエンジンが停止する

ファンベルトは、エンジンに冷却水を循環させるウォーターポンプを駆動しています。もしファンベルトが切れてウォーターポンプが止まってしまうと、エンジンを冷却できずオーバーヒートを起こす可能性があります。

オーバーヒートを起こしエンジンが焼き付くと、エンジンのオーバーホールや載せ替え作業が必要になり、かなり高額な修理費用がかかることも。

また、エアコンガスを圧縮するコンプレッサーやバッテリーを充電するオルタネーターも駆動できなくなるので、エアコンが使えなくなったりバッテリーがあがったりします。

エアコンが使用できないと夏場の運転には熱中症の危険が高くなり、バッテリーがあがるとエンジンが始動できなくなります。

最近の車はファンベルトが切れるとエンジンが停止するように設計されているケースがほとんどで、すぐにこういった不具合を起こすことは考えにくいです。

ですが、走行中にエンジンが停止してしまうと、自分だけでなく周りの車にも危険が及びます。

最悪の場合、追突事故を起こす可能性もゼロではありません。

ファンベルトから聞こえるキュルキュル音を軽視せず、早めに交換しましょう。

対処法はベルトと周辺部品の点検・交換

キュルキュル音の原因がファンベルトから聞こえる場合は、ベルトと周辺部品の点検・交換で対処できます。

ファンベルトが劣化していれば、プーリーといっしょに交換してください。

また、新しいベルトに交換してもキュルキュル音が直らない場合は、ベルトの張りを再度調整してもらいましょう。

ベルトの張りを自分で確認する方法もありますが、あまりおすすめはしません。

目視でベルトのほつれやひび割れがないかを確認する程度なら問題ありませんが、実際にベルトをさわるのは危険をともないます。

エンジンをかけた状態での作業はご法度ですし、エンジンを切った直後のエンジンルームは非常に高温で火傷をする可能性があります。

正常な張り具合を知らないと、ベルトが緩んでいるかどうかの判断も難しいでしょう。

ファンベルトの点検や交換は、ディーラーや整備工場などのプロに依頼してください。

交換時期と修理費用の目安

ファンベルトの交換時期や修理費用は車種やメーカーによって異なります。大まかな目安は以下の通りです。

  • 交換時期 → 5年~10年

  • 走行距離 → 60,000㎞~100,000㎞

  • 修理費用 → 10,000円~15,000円

目安といっても、使用状況や環境によって変わります。交換時期や走行距離よりも、異音の有無やベルトの点検で判断しましょう。

キュルキュル音が最初だけでも早めの交換を

車から聞こえるキュルキュル音は、ファンベルトに不具合がある場合が多くみられます。

放置するとベルトが切れてしまい、高額な修理費用が必要になったり、事故の原因になったりする可能性もあります。

エンジン始動時だけキュルキュル音がする場合も油断できません。普段聞こえない音がなるのは、どこかに異常がある合図です。

安全な走行を続けるためにも、車からの警告を見逃さないで、早めに修理を依頼するようにしましょう。


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