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今更ながらふり返る2023

え3月?
びっくりするくらい遅くなったけれど、昨年のふり返りと今年の抱負的なことを書こうと思う。

秋から仕事を増やしたため、この数カ月、頭と心をほとんど持っていかれていた。余白がなかった。不器用なので、新しい環境や仕事に慣れるまでは、やたらと容量を食うんだよね。

くわえて年明けから次女の大学受験である。
緊張したり祈ったり、喜んだり焦ったり。あと湯水のようにお金が流出したり。
特に2月は目まぐるしく過ぎていった。記憶というか、時間の流れをはっきり思い出せないもの。

次女の受験が、本人も納得の形でなんとか幕を閉じたのはつい先週のこと。
私の内面にも、ようやく少しフリースペースが甦ってきた。ふう。
今更だけど、この機会にかけ足で昨年をふり返っておきたい。


数えてみると、2023年は18の公募に26作品を応募していた。
ひとつの公募に複数提出したこともあったわけです。
毎月1作は公募に出す! というマイルールを、8月以外は守れたはず。

26作品の内訳は、
童話・児童文学が13作、小説が8作、エッセイが3作、短歌2首。
ほとんどが10枚以内の短編だ。
あとは30枚のものが2作と、無理無理書いた100枚超えが1作。

2023の私は妙にマメで、毎月の執筆枚数なんかも記録してた。エライ。
公募以外の、創作教室に出した習作なども含めてだけど、1年間で書いた枚数は原稿用紙587枚分でした。

587枚!
下書きとかメモを含めたらもっと書いてる。私史上最も多いよ。
もちろん、たくさん書けばいいってもんじゃないけどさ。
うん書いた。書いたな私。


で、2023に受賞したのは4つ。
第39回日産の佳作と、note×wowow「映画にまつわる思い出」入賞、
公募ガイド「小説でもどうぞ」W版第5回佳作と第7回の最優秀賞だ。

嬉しい。励みになりました。
私は書いてる間、自分の作品が駄作に思えてしまう「つまらん病」もしくは「おもんな病」に取り憑かれがちなので、選んでいただけてもんのすごく嬉しいし、息を吹き返す気分になる。


でもそんなことが言えるのは、今この場所にいるから。
結果が出ず、未来が見えない時期はしんどかった。
しんどかったよ2023。

いちばん辛かったのは秋。
自信のあった公募にことごとく落ちた。そりゃもう、じゃんじゃん落ちた。
何枚もあった手持ちの「発表待ちカード」が、一枚一枚消えていく。
「これで勝負だあああっ!!」と繰り出した、最強なはずのSSカードが全く歯が立たなかった。
あのカードバトルは悪夢だったな。

落ち続けると、自己肯定感やモチベーションがだだ下がっていく。
書くことへのわずかな自信みたいなものがいよいよ削られて、足元の地面もぐらぐら覚束なくなってくる。

もうダメかも。書くのが怖い。書けないよ。
だってあんなに力入れて書いて、これはイケる! と信じた作品がダメだったら、次はなにを書いたらいいの?

目を閉じると、まぶたの裏にじわっと涙がたまるんだ。
両ひざついて精神・物理両面で立ち上がれないような日もあった。


……んだけど、
そんな最悪な日に、私、書いたの。
「小説でもどうぞ」の初稿5枚。
片ひざ立てて立ち上がってさ、JUMP主人公かと思ったよね、自分。

その日に書いておかないと、もう書けなくなりそうだった。
私は書き始めたのが遅くて40代後半になってから。今はもう50に入ったのよ?
ちんたら筆折ってるヒマはないんだわ。
来世に回さず今生のうちにやっておきたいことがあるんなら、覚悟決めてターボかけなきゃ間に合わないんだよ!

頭ではそうハッパかけてみるけど、心は全然動かない。
それでも無理やり書いた。
涙ぐみながら書いたんだ。

なんとか書いたそれは、今すぐ誰かに読んでもらいたかった。
「小説でもどうぞ」はいつでもなんかしら募集があるし、枚数も挑戦しやすい5枚だ。ありがたかった。
暗黒の公募街に明るく輝くコンビニみたいに、いつでも気さくに店を開けててくれる。

根性で書き上げた作品は、あとで読んだらけっこうおもしろく思えた。
ヤバい。ヤバいかも。
これはイケてしまうかもしれない。
予感があった。

それが、最優秀賞をいただくことになった作品です。


……ってなことを言えたら良かったんだけどねー!

3月1日に発表があった、第29回「小説でもどうぞ」お題「癖」。
そんな悲壮な覚悟で書いた私の作品は、どこにひっかかりもしなかった。
あーあー!! もーやってらんなーい!! 笑
夜中に大声出したよねー。
これが通ってたら「ざくろ不死鳥伝説」的なnoteネタになったのに。

でも、これが公募。これこそが公募よね。
思い入れや自信があったものに限って、全っ然通りゃしない。
逆に、W版の第7回で最優秀賞をいただいたのは、11月の公募ノルマとしてピャッと書いて出したもの。わかんない。ほんとわかんないよ。

だけど篠田節子先生に読んでもらえて、呼吸困難になるくらい嬉しかったな。
鼻血出そうだった。
公募ガイド冬号にも掲載していただいています。


2024年の目標は、長編。
私は長編が書けるようになりたい。
書きたいものがあるのに、筆力がなくて書ききれない。もどかしい。
もちろん元気に長生きするつもりだけどさ、私の場合のんびり上達を待ってたら、年齢的に間に合わないんだ。
書けるときは集中して書いて、学べることはどんなことでも積極的に吸収して、とにかく先に進みたい。

毎月1つ以上応募という公募ルールはひとまずストップして、作品にじっくり取り組もう。
書いてると駄作に思えてくる「つまらん病」にも負けないこと。
駄作、上等じゃん。とりあえず書き切るんだ。

いちいち筆折ってるヒマなんてないからね。
落ち込むことがあっても、なる早で立ち直って書き続けましょう。

そして長編のストック作って、秋以降に公募に挑戦できたら良いね。

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