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手を使うスキルを伝えるオンライン講座の進め方

対面の教室で慣れておられる先生は、たいていオンライン講座に戸惑われます。
五感をフルに使って伝えることができる対面教室に比べて、オンライン講座は視覚と聴覚しか使えません。
相手もどこを見ているのかわかりにくいし、雰囲気が伝わりにくい。
まったく違ったものだ、と思っていただいた方がいいと思います。

オンライン講座は双方向のものだ

オンライン講座と動画教材を比べるとどうでしょう?
どちらも画面に映し出される映像を見て学ぶという点では同じですね。

違いは、生中継であるか、収録された動画なのかという違いです。

先生が一方的にしゃべりまくって講座を進めたとしたらどうでしょう?
生徒さんは、それではまるで動画を見ているのと同じだと思うのではないでしょうか?

オンライン講座はあくまで双方向であり、先生👉生徒の一方通行ではダメだということです。

ひとつ物事を伝えたら、それに対するリアクションを生徒に求めるということが大切なのです。

私は、講座中に生徒に対して「今の話を聞いてどう思いましたか?」とか「あなた自身ならどうしますか?」など、意見を求めるようにしています。

私が一方的にしゃべっていると、生徒さんが受け身になって思考停止してしまう。
それでは動画を視聴しているのと同じだからです。

相手にも積極的にかかわることを求めることによって、オンライン講座は動画の視聴とは違った体験になります。

必ず名指しで感想を聞く

私はパートごとに感想や意見を生徒さんに求めるのですが、必ずまず名前を呼んでから「あなたはどう思いますか?」と問いかけます。

オンラインの環境では、視線で合図する、ということがまず出来ません。
だから、相手としては先生が誰に呼びかけているかわからないです。

「どなたか感想やご意見をお持ちの方おられますか?」もダメです。

「どなたか」という方はいません。
この呼びかけでは生徒さんは自分のことだと思いません。

ですから必ず名前を呼びます。

視線はカメラの下に向ける

この時、画面には相手の顔が写っていますが、そこを見てはいけません。
カメラはたいてい画面の上にあります。

ということは、画面を見ると視線が下るわけです。
相手からすると「下を見ている」と思うわけですね。

ですから視線はカメラの方に向けるのがいいのですが、カメラ直に見るとちょっと視線がキツく感じることがあります。

私は、カメラの下に目印となる紙を貼り、そこを見るようにしています。
こうすると、刺すような視線は感じません。

うなづきは大げさなくらいに

相手が話している時はうなずく、相槌を打つなどのリアクションをしてあげましょう。

うなずく時は大げさなくらいに首を上下に動かしてください。
Zoomのウィンドウが小さい時は、小さなアクションでは伝わりにくいです。

生徒さんの発言には、頃合いをみて
「なるほど!」
「それはすごいですね!」
「ははぁ、そうなったんですか」
「それで、どうなりました?」
など、相槌を入れてあげると、相手は話しやすくなります。

話す時はハンドアクションを

ベテランの先生でもあまりやっていないのですが、話をする時は手を動かしましょう。

ハンドアクションをうまくつけてあげると、Zoomの画面に映し出されるあなたの映像に動きが加わります。
じーっと静止したまましゃべり続けるより、手を動かしてあげることで、話にリズムもつきまする

ハンドアクションを使う時は、画面の範囲内で手を動かすようにしてください。

胸の前などで手を動かしても画面に映っていないことがあります。
必ず、肩の高さくらいまで手を上げてそこで動かしてください。

特に顔の左右というのは、広く空間が空いていると思いますので、そこを有効に使うようにしましょう。

最初は恥ずかしいと思いますが、そのうち慣れます。


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