見出し画像

オンライン講座の導入のしかた

オンライン講座の開始時刻になりました。
続々と生徒さんがZOOMにアクセスしてきます。
顔が揃ったら、すぐに始めましょう、とはならないのがオンライン講座なのです。

アクセスしてくる時刻はまちまち

先生は遅くとも5分前にはZOOMを開いて待っているべき、と前の記事で書きました。

しかし、生徒さんは早めに来る人ばかりではありません。
開始時刻のギリギリぐらいに来る人。
数分遅れてくる人など、さまざまです。

生徒全員の顔が揃う時点まで先生が押し黙っていることは、早めに来られた生徒さんに失礼です。
気軽な雑談でも始めているべきですね。

この時間というのは先生にとってはけっこう大事な時間です。
はじめて受講される生徒さんが先生を気に入るかどうかは、この第一印象に左右される面が大きいからです。

まずは「笑顔」ですね。

ニコニコと気さくに話しかけることで、生徒さんとの距離を縮めるとよいでしょう。

傍目には雑談なのですが、ただの世間話にしてしまうのはもったいない。
ここで生徒さんの目的や希望を聞き出すといいです。
どんな目的でオンライン講座に申し込んだのか、どういう内容を期待しているのか、そんな話が自然に聞けると素晴らしいです。

アイスブレイクの必要性

はじめて受講する先生のオンライン講座にアクセスした当初は、生徒さんは緊張しています。

「どんな先生なんだろう?」
「期待に応えてくれる先生だろうか?」
と、ちょっと不安が入り混じっているはずです。

それと、オンライン講座の場合どうしても画面ごしに相対します。
テレビを見ているような傍観者的な立場に立ちがちです。

先生が自己紹介だけして講座に入っていったら、最後まで傍観者な立場で見てしまうかもしれません。

こういった緊張感をほぐし、参加する気持ちにさせる行為を「アイスブレイク」と呼んでいます。


Robert LensによるPixabayからの画像

直訳すると「氷を溶かす」ということですね。
固く凍った心をときほぐすということです。

中には好きな食べ物を言わせたり、かんたんなゲームをしたりする先生もいます。
しかし、私は講座をはじめる時の自然な流れのままにアイスブレイクをしていくのがよいと思います。

自己紹介のしかた

アイスブレイクのやり方として一番いいのは生徒さんの「口を開かせる」ということです。
何か話してもらうことですね。

ですから、自己紹介というのはいい機会なのです。

先生だけの自己紹介で終わってはいけない。生徒にも自己紹介してもらおう

先生が自分の自己紹介をした後に

「せっかく集まっていただいたのも何かのご縁ですから、ひとりひとり自己紹介してくださいね」
と全員の自己紹介を促しましょう。

生徒さんには、名前・在住地などの他、この講座に何を期待しているのか、みたいなことを話していただくのが良いと思います。
少し頭を回転させないと話せない内容を入れておくのがコツです。

手づくり系の講座でしたら、この講座で扱う分野についての経験を聞いておくのも必須ですね。

■ここでワンポイント■
オンライン環境では、視線などによる合図が伝わらないので「誰に呼びかけたのか」ということが不明確です。
「自己紹介しましょう」といった後に、ひとりひとり名前を呼んであげる必要があります。
自己紹介だけでなく、質問の有無や感想を聞く時でも、かならず名前を呼んであげるようにしましょう。

最初に教えたい内容の全体像を伝えよう

1回の講座で何もかも教えられるわけではありません。
今回の講座で教える内容は、たぶん先生の教えたい内容のごく一部だと思います。

ですから、最初に「教えたい内容の全体像」をかんたんでいいですから、生徒さんに伝えるようにしておきましょう。
初心者向けの最初の講座なら、必ず言ったほうがいいです。

「私が教えているのは、○○という技術で、これをマスターすると▲▲や△△が作れるようになります。
今回はもっとも初心者向けの講座なので■■を作るやり方をお伝えします」

こんな感じでしょうか? 最終到達点をイメージさせるといいです。
「子どもへのプレゼントが作れる」「副業にして作品を売れる」などの言葉を加えてもいいですね。

こうした工夫からリピーターが生まれてきます。

講座のガイダンスをする

実際の講座内容に入るまでに、生徒さんに伝えておくことがまだあります。

受講中の態度について

「カメラはONのままで、マイクはミュートにしてください」
など受講中のZOOMの設定について伝えます。
ちなみに周囲が静かであればミュートは必要ありませんが、雑音が頻繁に聞こえる環境だと、他の生徒さんの集中を削ぐと思われるので、かけてもらった方がいいと思います。

「お子さんやペットが写り込んでも差し支えありません」
などと言っておくと、生徒さんは少しホッとするでしょう。

「お飲み物はご自由にどうぞ」
オンライン講座中ってなぜか喉が渇くんですよね。

講座の進行について

いわば時間割です。
長時間の講座だと途中休憩を入れることもあると思いますが、何分後に休憩が入る、とわかっていると少し安心します。

質問のルールを明確にする

ベテランの先生でもあまりやっていないのがこれです。
講座中に疑問・質問が浮かぶことがあります。
その場で質問していいのか、あとですべきか明らかになってないとモヤモヤします。

「1時間経ったところで休憩をしますが、その前に質疑応答しますので、質問はそこで」
「質問はチャットに書いてください。切りの良いところでお返事します」
など、どんなルールでも先生が決めてかまいませんが、講座の最初に生徒さんに伝えておくことが大切です。

講座終了後のこと

講座が終わった後のことも伝えておきましよう。
特に配布物がある場合は、何をどんな方法で配布するのか、伝えておいてください。

PowerPointなどのプレゼン資料を使う場合は、それを講座後に配布するのか否かも明確にしておいてください。
生徒さん側では、それによってメモの取り方が変わってきます。

あと、講座終了後に質問や相談を受け付けるのか、受け付けるとしてたらどれくらいの期間なのか、どんな方法でアプローチしたらよいのか、ということも伝えておくべきでしょう。

オンライン講座って意外と時間が使えない

実際の講座内容がはじまるまでにこれだけのことを伝えなければいけないとしたら、かなり時間がかかると思います。

実際オンライン講座で、講義というか、コンテンツを伝えている時間はそんなに長い時間はとれません。

だいたい2/3くらいで収めるように考えたほうが時間オーバーしないで済みます。

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?