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動画教材の構成は4パートで作る【手作りスキルを動画で売る】

構成、考えています?

手を使うスキルを伝える動画教材は、どのような構成で作るべきでしょうか?

「は?構成?」とビックリされた方もいるかもしれません。
そもそも、動画には構成がある、という意識すら持っておられなかった方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

文章に、目的に適した構成がある、ということはたぶんご存知でしょう。

よく「結論から書け!」と言われているのはご存知ですか?

まず端的に結論を書く。
次に、なぜその結論が導かれたのか、根拠や理由を書く。
そして、その結論が生かされている事例を挙げる。
最後に、もう一度結論を書いて締めくくる。

これはPREP法といわれる論理的な文章の構成です。
こうすると主張が読み手に伝わりやすいと言われています。

動画にも、視聴者に伝わりやすい構成というものがあります。

「そんなの、習ったことないです」
そうでしょうね。学校では教えていないですから。

私は、40年にわたって動画のシナリオライターをつとめてきました。
これは私の専門事項でもあります。

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▼動画教材の構成
動画教材というのはどのように作ればよいのか、構成についての考え方を簡単に記しておきましょう。

YouTube などを見ますと、ハンドメイドの動画などがたくさんアップされています。
その多くは実際に作業をしている手元を見せるだけの動画のようです。
YouTube で自己表現しようという方はそれでもよいでしょう。

でも動画教材として販売しようとしている方はそれでは不足だと思います。
そこで(商業シナリオライター歴 37 年の)私が考えた動画教材の基本構成をお伝えしたいと思います。

この教材は 4 つのパートからなります。
1. 導入(顔出し・完成品を見せる)
2. 要点のまとめ(注意すべき点のみ)
3. 実演(作業する手元)
4. おさらい(顔出し)
この順に考え方を解説していきます。

① 導入
導入部は基本、先生が顔出しでお話していただきたいと思います。
「顔出しはちょっと」とおっしゃる方もおられると思いますが、生徒の立場に立ってみてください。
顔も出さないような先生に習いたいと思うでしょうか?
動画教材は工程を習得させるのも大切ですが、それより大事なのは先生のファンを作ることです。
ファンになってくれたら、高額な講座も購入してくれるからです。

導入部で大切なことは、完成品を見せることです。
今から作る品物が、どのようなものなのか、きちんと見せましょう。

完成品の姿を見せずに実演を開始したら、生徒は何を作っているのかわからないまま見ることになります。
それでは理解ができません。

完成品がどのようなもので、どのような特徴を持っているのか、ちゃんと解説してあげてください。

要点のまとめ
導入部が終わったらすぐ実演に入るのではなくて、要点のまとめを出したほうがよいと思います。

ここで伝えたいのは、今から見せる実演で「ここを注意しながら見てください」という情報です。

ここで、印刷して使うレシピをそのまま全部入れている動画も見受けられます。
これは感心しません。

動画に入れる文字要素は可能な限り絞り込んだほうがいいです。必要と思われない要素は削ってポイントだけを 3~4 項目記しましょう。

③ 実演
さて、実際に作業を見せます。
ここで重要なのは「時間短縮」です。
漫然と作業を全部見せるようではよくありません。

現代人はたいてい忙しい。
育児をしておられる主婦ならなおさらです。

動画教材を視聴するために、長時間机の前に座っていられる時間はあまりありません。
ですから、できるだけ凝縮された教材であるべきです。そのために必要なテクニックが「時間短縮」なのです。

時間短縮のふたつのテクニックは「中抜き」と「早回し」です。

作業をしていると同じことの繰り返しになることがよくあります。1 回め 2 回めは注意して見ていても、3 回めくらいから後は「同じことだ」と思ってしまえば見ないでしょう。

こういう時は、思い切って次の工程がはじまるまで飛ばしてしまう。これが「中抜き」、飛ばしてしまうよりも、チョコマカになっても見せておこうと、時間を縮めて見せるのが「早回し」です。

④ おさらい
作業を見せてそれで終わり、というのもよくありません。
必ず、「おさらい」をするべきです。

ここで言う「おさらい」とは、2.の要点のまとめで伝えた要点。工程の中で一番注意すべき点の再確認です。

ここはふたたび先生が顔出しでお話しください。生徒が「この先生に習ったんだ」ということを意識するように。

生徒が動画学んだ工程を実際にやってみるように背中を押すのも先生の役割です。最後にそっと背中を押してあげてください。


このように、動画教材にもそれなり構成の考え方があります。
今回は比較的単純な動画教材の考え方でしたが、複雑な工程の場合は動画を複数のチャプター(パート)に分割するなどの工夫を施す必要があります。

「手作りスキルを動画で売る」第2章より

時間の長い動画教材はどうするのか?

ここで紹介したような動画教材は、せいぜい15分~20分くらいまでのものです。それ以上の時間を使うような動画教材は、また別の考え方が必要になってきます。

ここで参考になるのは、世界最大級の動画講座マーケットプレイスであるUdemyの構成です。

Udemyの場合は、セクション(章)の中にレクチャーと呼ばれる短い動画がいくつも入るような構成になっています。1本のレクチャーは短いものも、長いものもありますが、だいたい3分~10分くらいまでです。

人間の集中力を考慮すると、6分が限界なんだそうです。
だからこうしたレクチャーは5~6分で終わっておくことが必要だという説があります。

もの作りはどんな物でも、複数の工程に分かれています。
自分が教えたい技術が、いったいいくつの工程で出来ているのか、ちゃんと把握されていますか?

自分の教えたい作業工程を、いくつかのチャプター(短い動画)に分解してみましょう。
ひとつのチャプターはひとつの技術だけを伝えるのです。

そうして、いくつものチャプターを組み合わせて、ひとつの製品を作るための全スキルが伝わるようにします。

そうすると、受講生はひとつひとつステップを踏むように履修していくことができます。
一度見て理解できなかったら、ひとつのレクチャーだけをもう一度見直す、ということができるようになるのです。

手作り動画【1ヶ月で撮影・編集】チャレンジ

私は2年以上にわたって、手作りスキルを教えておられる先生方にストアカで動画づくりを伝える講座を行ってきました。
受講していただいた方は200名にものぼります。

しかし、受講してくださった方全員が動画を作れるようになったわけではありません。

作ろうと思ったものの、途中でやり方がわからなくなって中断している。

何度かやってみたものの、満足できる出来にならなかったので、その後は挑戦していない。

そもそも最初にどんな機材を揃えたらいいのか、でつまづいている。

そうした方が多いのも承知しています。
何とかしたいな、とずっと思ってきました。

そこで、今回ストアカでチャレンジコースを実施することにしました。

1ヶ月という短期で、とにかく手作り動画を撮影し、編集する体験をしていただこう。

そのためには、一番カンタンにできるやり方を伝授し、それでとにかく最低1本の動画を作ってもらう。
わからないところ、つまづきそうなところは、映像制作経験40年の私がフォローします。

そして小さなコミュニティを作って、仲間どおし励まし合い、情報共有もしながら進めていく。

動画づくりの知識・ノウハウは何本かの動画教材にして提供します。

これで動画が作れるようにならなかったら、やる気がないだけの話。

期間は9月半ばから10月にかけての1ヶ月間。

とりあえず見切り発車なので、今後はいつ開講するかわかりません。
この機会にぜひ、動画を作れるようになりましょう!!

手作り動画【1ヶ月で撮影・編集】チャレンジコース!

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