見出し画像

海のある町 一軒家一人暮らし

友人が家を相続することになった。そこに私が住むことになった。自分の人生において予想外の展開のようで、不思議なほど自然な流れで決まった。

ちょうど一年前くらいだった。友人の親戚のおばさんが亡くなり、その家を相続することになったと知らされた。築40年ほどの一軒家。旦那さんも亡くなって、子供たちはそれぞれ家庭を持って独立。おばさん一人で住んでいたそうだ。

普通であれば家を取り壊し、土地を売るのだろう。ただ、彼女は実家に近いその家を自身の第二の拠点として使いたいようだった。

彼女は何気なく言ったのかもしれないが、
「よかったら住まない?」
という誘いに私も軽く
「いいですね、住もうかな」
と言った。その一言が今の状況につながった。

不思議なめぐりあわせである。私はその頃、偶然にもその家の近くで働き始めていたし、その家の近くでなんとなく物件を見ていた。

自分の人生において一人で一軒家に住むなんて考えたこともなかったが、意外なことにあまり抵抗なく無事に引っ越しが完了したのである。

私の30代はここまで、転職し、引っ越しを繰り返し、コロナ禍を過ごし、仕事を休み。。。と振り返ると変化がある生活だった。正直、疲れてしまった。

とはいえ、後悔しているわけではない。
私の人生、流れに身を任せているなとつくづく思うだけだ。人に判断を委ねたわけではないのだが、環境の変化に伴ってその流れに逆らわずに選択してきたように思う。

ようやくここで落ち着けるのだろうか。とはいえ執着せずに引き続き流れに身を任せていこうと思う。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?