2015.6.24「病院で検査を受けましょう」

 翌日も実家へ向かった。母は、首の痛みと足の痺れとが続き、痛みに疲れた様子だった。

 その日は、A医師の往診日だった。2週に1度、叔母と父がお世話になっていた。叔母の診察が済んだ後、パジャマ姿の母を見てA医師が「どうされたのですか」と話しかけた。 

 母は、5月の初めに首を痛め鞭打ちと診断されたこと、一月以上経つのに治らず、ここ数日で痛みと痺れが増したことを話した。私は横から、冷や汗をかくほどの痛みはおかしいと相談し、処方されている薬を見ていただいた。

 やがて先生は、「鞭打ちではないと思います。脊柱管狭窄症など、他の病気かもしれません。脊椎外科のある病院を受診しましょう。紹介状を書きます。」と言った。さらに痛みを和らげるための薬を追加してくれた。

 何か別の病気。そう言われるとそうかもしれないと思った。鞭打ちがいつまでも治らないのもおかしいし、急に痛みが増すなんて。ともかく、1日でも早く検査を受けようと思った。