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精神科デイケアを三つ渡り歩いた女

こんにちは。精神疾患当事者のかわと申します。
病名としては統合失調感情障害、ADHD疑いです。
以下自己紹介です。良かったらご覧ください。


1.A病院のデイケアに通う

まず私がデイケアという存在を知ったのが、発症し入院した病院にデイケアがあったからです。入院中に体験し、そのままの流れで通うことになりました。
当時の私は「とにかく死にたい」という思いに駆られていて、家で一人で過ごすことも危ない状態でした。
今から思うと、私が日中デイケアに行ってくれたら、家族も安心できたかもしれません。

私が初めて通ったデイケアをAとします。
そこは大規模なデイケアで、通っている利用者さんも1日で3、40人いた気がします。
体育館で運動をしたり、大きな調理室で人がいっぱいいる中、料理をしたり。
プログラムの貧弱さもありますが、一番はスタッフさんの少なさが気になりました。
また利用者の女性陣はグループで固まっていて、デイケア内での恋愛についてずっと話していたので、輪の中に入れませんでした。
希死念慮でぐるぐるしてるから、スタッフさんに話を聞いて欲しくて何とか面談してもらえたのですが、解決の糸口は見つからなかったです。
それから何週間か一ヶ月ほど通ったのですが、ある日具合が悪くなってしまって早退して以来通うのをやめました。

このデイケアが合わなかったのか、発症+初入院後に通うのが厳しかったのかわかりません。
それから私は一年間ほど引きこもりました。

2.B病院のデイケアに通う

入院してたA病院のソーシャルワーカーさんはとてもできる人で、無気力になった私を母が連れて行ってくれました。
ソーシャルワーカーさんと話をする中で、私の中に「働きたい」という気持ちがあることに気づきました。
この時はまだ職場に席があったのですが、そこに戻るイメージは到底できなくて、でも単純作業が主のB型作業所のようなところなら働けるかも、と思い何件か見学に行きました。
あとで職がある人は作業所に行けない(当時)ということがわかり、デイケアを探したところ、B病院が良いんじゃないかということになりました。

早速見学に行くと、明るくて綺麗で、スタッフさんも良い人でプログラムもとても充実していました。プログラムを見ているだけでもワクワクして、私もここで元気になれるかもと思って通所を決めました。

最初は週2くらいだったかな。私はグングン調子をあげ、週3、週4、週5と通う頻度を増やしました。
プログラムにも非常に熱心に取り組みました。
だんだんオシャレをしたり、友達とご飯に行くよううな元気もできてきました。

一年位通所しました。復職期限はあと半年。
リワークに通うのを良いんじゃないかと何件か見学に行ってました。でもあと半年。
B病院のソーシャルワーカーさんと話して、ここのデイケアで復職目指そうということになりました。
が、しかしソーシャルワーカーさんは退職することになりました。
最後の面談で、「リワークに行こう」ということになりました。

※リワークの件はかなり話が長くなるので、別記事に書かせてもらいたいと思います。

リワークを経て何とか復職できました。
復職したのは発症時に所属していた部署でしたが、人も入れ替わっていて、復職したてには優しい職場になっていました。
そこで昼ごはんを女性陣が集まって食べる、いわゆる“女子会”に参加してたのですが、それも良かった。のですが、その職場を一年でそこを異動することになっていました。そういう会社の決まりでした。
なので泣く泣く異動。新しい職場は厳しくてついていけなくなって、抑うつ状態に。
休暇ももうなく退職せざるをえませんでした。

3.C病院のデイケアに行くまで

退職の後でまたB病院のデイケアに行ってたのですが、就労移行を探していてデイケアのソーシャルワーカーさんとソリが合わなく、そして就労移行に通うことになったのでBデイケアには行かなくなりました。

※就労移行の話は長くなるので、またの機会に記事にしたいと思います。

そして就労移行に5ヶ月通い、就職が決まり、一週間で再発して入院しました。
出オチです。
退院し実家に強制送還されて、B病院に通院することになりました。
私は病気になって二度目の挫折を味わい、前向きに治療する意志がなくなっていました。今回はせっかく苦労して手に入れた職まで失ってますからね!恋愛関係も失うことがありました。
B病院の先生はコロコロ変わっていて、最初に診てもらえた先生が良かっただろうと母は思い、でも先生は別の病院に異動していて、それでも診てもらえないかとゴリ押しして、何とかそこで診てもらえることになりました。
これが今後の回復に大きく寄与してきます。
お母さん、本当にありがとう。

そしてK先生に診てもらえるのようになり、始めは無気力だったのですが「生活リズム書いてたじゃない。また書いてみたら?」と言われて書き始めたのが回復のきっかけでした。
そこでどこかデイケアなどに通えばいいんじゃないかという話になり、以前の病院でも紹介されたことがあるC病院のデイケアに見学に行くことになりました。

4.C病院のデイケアに行く

デイケア、リワークでの経験からいって“認知行動療法”がとても効くと感じていました。なのでC病院の認知行動療法に見学に行きました。
プリントをもらい、講義を受けて、ワークをやる。どこにも通っていない引きこもりの私には久しぶりの体験でした。
私は見学にも関わらず、ぎっしりとワークを書き、発言までしたくなりました。
プログラムの内容も充実してるし、スタッフさんも良い人だし、ここに通うことに決めました。

5.C病院のデイケアはどうか

Aデイケア、Bデイケアの不満なところはスタッフさんが話を聞いてくれないところでした.スタッフさんの人数が足りてないから仕方がないとは思いますが、日々の生活や将来のことで不安いっぱいな私には辛かったです。
でもCデイケアは、毎日のように担当スタッフさんが声をかけてくれて、「ちょっと心配事がある」と言えば、すぐに別室で話を聞いてもらえました。面談内容も病気や生活のことだけでなく、プライベートなことまで話を聞いてくれました。
B型作業所に見学に行きたい、と言ったら一緒に見学まで来てくれました。

あとデイケアは色んな職種(臨床心理士、作業療法士、看護師、精神保健福祉士等)いますが、どのスタッフさんに話しても対応してくれるのがすごいところでした。

ここのデイケアで私は一年間通って、最終的には週5日通えるようになり、どんなプログラムでも積極的に参加し、他の利用者さんとのコミュニケーションも楽しみ、ずいぶん元気になりました。
そこでそろそろ次のステップを……と思いB型作業所に行くことに決めました。
就労移行支援でも良いかと思いましたが、私はすでに就労移行に5ヶ月通っていて残り1年半(就労移行は一生涯に2年間しか通えない決まり)し、働き方の練習はできてるから実践的に働けるB型作業所に通うことにしました。

6.まとめ

「デイケア3つ渡り歩いた」と言ったら、どんなトラブル起こしてきたんだと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、特に派手なトラブルはありませんでした。

私の周りではデイケアの利用者さん同士で恋愛関係になりそれが原因でトラブルを起こし出禁になってた人たちが何組かいましたね……。恋人ができるのは素晴らしいことですがトラブルには気をつけたいところです。そもそも利用者同士の連絡先交換を禁止してるところもあります。(私が通っていたところもそうでした)

あとデイケアを利用するには必ず見学、体験をしていただくことをおすすめします!実際に行ってみないとわからないことってたくさんあります。

私はまず週1〜2日、自宅以外のところに通うことに慣れて、週3〜4日通ってプログラムに慣れ、週4〜5日通えるようになったら次のステップ(作業所、就労移行、復職、就職など)を目指しました。

デイケアはお金もらえないからだるい〜、って言う人がいるかもしれませんが、自分と似た境遇の方とネット以外で話せることは孤独感が減りました。プログラムも学びがあり、病気が良くなったきっかけになりました。

なんか説教臭くなって申し訳ないですが、私にとってデイケアは良いところでしたと言うことを言いたいだけです!
少しでも参考になれば幸いです。

次回以降にリワークか就労移行か障害者雇用での経験について書こうかな。
新着記事を見逃さないようにフォローもよろしくお願いします!
以上、かわでした。

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