テレコム業界のネットワークとは?
突然ですが、NTT Docomo、KDDI、Softbankや楽天等が展開するテレコム業界の標準はなんでしょうか?
それは皆様ご存じの以下です。
そう、3GPP!
3GPP(3rd Generation Partnership Project)と名前だけ聞くと、3Gの古い規格について扱う組織なのかなぁと思ってしまいます。
しかしながらそうではないんですよ。
確かに開始は3Gの規格からでしたが、それ以降名前を変えるのもまた大変ということで、今では3G以降のモバイル標準全般的な標準を決めているので4Gや5G等の規格ももちろん扱います!
そんな3GPPですが、標準化される範囲に実はネットワークについては含まれていないって知ってました?
3GPPの役割
3GPPでは無線の電波をどう出すのか、4G,5Gのシステム間のI/F連携はどうなるのかは決めるのですが、接続するネットワークはすでにあるものを利用するイメージなんです。
じゃあどうしてるの?
そこは、ネットワーク屋さんの腕の見せ所というわけで、お客さん要件にあったネットワークを提供する必要があります。
会計システム扱ってたら必然的に会計知識が必須になるのと同じように、ネットワークもお客さん要件知らないと的外れな構成提供になってしまいます。
CiscoやJuniperが盛んに5Gネットワーク云々いうのも理解できますよね。
私たちモバイル知ってるんでモバイルに適したネットワーク提供できますよ~とアピールして自社製品売り込もうと頑張ってます。
でも、実はテレコムに特化したネットワーク標準を決めようとしている団体があるって知ってました?
今回はGAFAのような巨大企業が考える効率化の一端を見ながらこの団体について見ていきましょう。
データセンターの効率化
さてさて、テレコム業界に行く前に・・・この前身となる組織を見ていきましょう。
データセンターと言えば、GCPやAWSがすぐに思い浮かびます。
巨大なデータセンターに山のようなサーバが並んでるんだろうなと思いますよね。
私もGoogle Driveを気軽に使ってますし、皆さんもクラウドサービスを何かしらは利用している人が多いのではないでしょうか。
世界中の人が使うとなると、そりゃサーバ数えぐいことになりますよね・・・
定かではないですが、2017年だと3000万台とか言われてる所もあり今だとさらにすごいことになってそうですよね。
何が言いたいかというと、これだけサーバ数が必要だと、効率化するとコストメリットや運用効率化等の規模が全く異なる次元で機能するということです。
ということで、Facebookが自社構築するデータセンターのさらなる効率化をするためになんと、Facebook内のデータセンター仕様書を一般公開してOCPというプロジェクトを立ち上げました。
OCP(Open Compute Project)はデータセンター内のさらなる効率化を目指して立ち上げました。
これまでFacebook社内でのみ効率化を考えていたのですが、一般公開することによりより良い技術の意見交換や、対メーカー側への要求等も通りやすくなるだろうという考えで立ち上げたそうです。
普通は自社のノウハウを公開するとかもったいなくてできないと思うんですが、そこはFacebookの精神のひとつ「Build Awesome Things」すげー物を作る!につながるんでしょうね。
で、テレコムと何関係あるの?と思われた方は次回をお楽しみに・・・
参考資料
ここから先は
Segment Routing
このマガジンは主にSegment Routingについて書いています。 Segment Routingがよく分からんけど仕事で使うという…
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