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バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.35〜カミングアウト〜

その日はショウタとも、トウマともLINEを交換した。
でも断然、トウマとのLINEが盛り上がった。
合間にマッチングアプリを開いてみると2000いいね!に到達していた。

2000いいね!を超えて初めて、理想の相手や気の合う人と出会えた。
逆に言うと、累計3000いいね!を超えているはずだけど、それでも2人しかいいと思える人がいなかったということ。
まだまだ修行が足りないのだろうか。
ショウタとトウマ、そして2000人の刺客たち。
さらなる修行に精を出すことにした。

ありなしありなしありありあり!
朝イチでアプリの男たちを年収と身長だけでふるいにかける。
その後、心を込めてトウマにLINEを返す。
たまーにくるショウタからのLINEには、精一杯女の子らしい返信を。
仕事が終わればまたそのルーティン。
そうして忙しく平日を過ごすと、トウマと過ごす楽しい週末がやってくる。

いつしかトウマはわたしに恋心を抱くようになり、まるでアメリカのドラマのように日々いろんな言葉で好きだと伝えてくれるようになった。
トウマの部屋に行ったり、わたしの部屋に来てもらったり、家電を見に行ったり。
毎回暗くなるまでずっと一緒に過ごした。
でもわたしは正直ショウタを落としたかったので、わたしの中では友達以上恋人未満のような存在だった。

しかし、毎日、毎分、毎秒のように好きだと伝えられていると、人間の心は揺らぐもの。
愛されることはこの上ない幸せだ、とトウマに傾きかけたとき
「俺、膵臓癌なんだ」
突然のカミングアウトを受けた。

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