バツイチ女がマッチングアプリで2000いいねを獲得するまでの話.32〜ミスったら死ぬ〜
土曜日の11時。
わたしの理想を全て詰め込んだようなハイスペ男を自由が丘駅で待つ。
まず顔が好みすぎて、ハイスペ男のプロフィール写真を穴が空くほど見返した。
何も始まってもないのに、既に頭の中はハイスペ男とのあんなことやこんなことを妄想していた。
「あ…マコトさん?」
1000回は見たであろう、彼のプロフィール写真。
写真の通りのハイスペ男が改札をくぐってこちらに向かってくる。
き…奇跡…?これは夢?
「こんにちはー!」
「あー初めましてー、ショウタですー!」
あっ好きでーす。
ハズレくじばっかり引いてたので、あっさり恋に落ちた。
「僕、学生時代自由が丘に住んでたんですよねー、で、おすすめの店があるんで、そこ行きましょっか。てか同い年だし、気軽に話そっか。」
もう結婚しよう?
はあああああー、最高すぎない?
エスコートしてくれるとか完璧なんですけどー!
心の声を押し殺しながら、しとやかに彼のあとをついてゆく。
ミスったら死ぬ。
テロリストか、暗殺者か、はたまたFBIか。
すごい任務を言い渡されたような気分になった初夏。
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