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4月に読んだ本まとめ

たぶんこれからどんだけ頑張っても2日で一冊本を読みきれない(あと200ページ)ので、今のうちに書いておこうと思う。

世間はGWに突入した。私もそうである。この時ばかりは、1,2日と休みである大学に感謝したい。まあ、本を置き忘れて今から行かねばならないのだが……(片道一時間以上かかる)

動き過ぎてはいけない ジル•ドゥルーズと生成変化の哲学 千葉雅也

4月の頭あたりに読み終わったが、後半は殆ど読み飛ばしたような記憶がある。正直あんまり覚えていないのだが、自分のやりたい事はやはり哲学ではないんだなと読みながら感じたような覚えがある。

いのちへの礼儀 国家•資本•家族の変容と動物たち 生田岳志

アカデミックな本だが、書いている人は学者ではない。そんな事はどうでもよく、とかく刺激的で、知的好奇心が擽られ、読み進めながら、表題と副題とを自分の中で反芻せざるを得ない傑作。生田さん自身の鋭い、シニカル90%くらいのユーモアがある書きっぷりがそこそこ見られるのも、個人的には心地良かった。

荷を引く獣たち 動物の解放と障害者の解放

超傑作。私の人生に残る一冊(『いのちへの礼儀』もそうだが)。

ぶっちゃけ障害学自体を専門にしたいとかそういう事は思わないのだが、障害者/"健常者"/人間のモノにされる動物たち という、この、論ずるには危険極まりないトライアングルを、鮮やかに、それこそ(この世界を牛耳っている事は疑いようもない)生産者的な健常者たちを嘲笑うように、縦横無尽に滑り、語っていく論のフロー、そして筆致が素晴らしい。また訳も驚くほど丁寧だ。

歌うサル ーテナガザルにヒトのルーツを見るー 井上陽一

書店で見かけて、気になり過ぎて買ってしまった一冊。小さくて薄いので持ち運びにマル、読む側としてはありがたい一冊だった(荷を引くといのちへの礼儀はどっちも分厚い単行本なのだ)。

正直動物行動学が専門ではないので、詳しいところはあまり分からないのだが、著者である井上陽一さんのあくなきテナガザル愛、そして巻末の井上さんの(年下の)上司である方のコメントが愛に溢れていて泣ける。高校教師を務めながらボルネオに行っては調査を行い、定年退職後に本格的に研究者として歩み始め、論文を投稿する、というお話には、学問の前に年齢は関係ないのだなと、何というか、負けていられんなあなどと思うに至った。

霞が関の人になってみた 知られざる国家公務員の世界 霞いちか

学術書じゃないけど読んだのでね……。

ゆるい筆致とは裏腹に、超•シビアなお仕事本。国家公務員は、一般ですら私の元いた大学的にはエリートだったし、総合にいたっては超エリート、という感じだったが、そういった優秀な方々ですら霞が関に行ったら馬車馬の如く働かされるのか、、、とブルーな気持ちに。国家公務員になりたい、と今でもぼんやりと思っているが、果たして自分に合っているのか、なったとして勤め上げられるのか、はなはだ不安にさせられた一冊。

まとめ

4月に読めたのは計五冊。ぶっちゃけこれでもかなり頑張った方だった。なかなかに時間管理が難しく、帰宅しては即寝る日々の中では読書もままならず、かろうじて通学途中の電車でKindleの霞が関本を読む、、、くらいしか出来なかった。

まあここに書いてないだけで、読んではいるもののまだ読みきれてない本が何冊かあるので、気を落とさずに、これからもしっかりと読み続けていきたい。