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日本のEスポーツと海外のEスポーツの差について

皆様はじめましてー!V1vyと申します。
今回は日本と海外のEスポーツの発展度の差について考えていこうと思います。
日本ではEスポーツシーンが賑わいを見せ始めていますが、いまだに海外との盛り上がりの差や競技シーンのレベルに開きがあります。
どうして差がこんなにあるのか、そしてどうすれば解決できるかを私なりに考えてみましたので、良ければ最後までご覧くださいますと嬉しいです。
(これは私個人の意見ですので、そこはご了承ください。)

1...日本におけるEスポーツの人気タイトルは?

まず、日本でEスポーツシーンを牽引しているゲームを3つ紹介します。
まずは、大人気バトルロワイヤル「APEX」

このゲームはアジア(特に日本)を中心として人気を博しているFPS•バトルロワイヤルゲームです。
プレイ人口は2021年時点で1億人を突破しており、今では世界中で人気のタイトルと言ってもいいでしょう。

近年では欧米でも人気のタイトルとなり、若者なら知っている方は多いのではないでしょうか

そして、2つ目のゲームは「valorant」
こちらは、PCでのみプレイ可能な「5VS5」で戦うFPSとなっています。

valorant公式サイト(https://playvalorant.com/ja-jp/news/game-updates/valorant-asset-kit/)より

近年のEスポーツシーンを牽引するゲームの一つで、日本のみならずら世界中で大人気となっています。
近年では2022年、日本代表
「ZETA DIVISION」というプロゲーミングチームが世界大会で3位になる快挙を見せ、テレビで取り上げられるほどの盛り上がりを見せています。

zeta division公式サイト(https://zetadivision.com/news/2022/04/24/9234)より



3つ目のゲームは、日本国内で人気を博す「ストリートファイター」です。

日本には1987年からストリートファイターがゲームセンターでプレイでき、その頃からずっと続く歴史のあるゲームです。
近年では敷居の高さから人離れが増えていますが、それでも一定数のカルト的人気を博しており、日本のプロゲーマーの第一人者である、「梅原大吾」さんの活躍しているタイトルでもあります。
また、ストリートファイターは他のゲームと比べ日本が強いのも人気を博している理由のひとつだと思われます。

2...なぜ、日本のEスポーツシーンは発展が遅れているのか?

では、どうして日本のEスポーツシーンは発展が遅れているのか考えてみましょう。

理由その1...ゲームは遊びという意識が根強い時代があった

日本では「ゲームは遊びでやる物」、「みんなでワイワイ楽しむ物」といった意識が根強くあり本気で取り組んでいる人に対してはマイナスなイメージを持つ方が多い時代がありました。

https://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/24009/index.html より引用

この画像のように、このような認識をされていた時代があり、それが日本のEスポーツの発展を阻害していた時期があったため、成長が遅れていると考察します。
この頃と比べるとコロナ禍もありゲームに対する意識は変わったと思われますが、まだ発展途上です。

理由その2
世間からの風当たりが強い

日本国内ではいまだにプロゲーマーへの風当たりが強く、社会的地位も低い現状があります。
テレビ番組でも過去、筆者が見た番組で「実際に体を動かしてサッカーをする人とゲームでサッカーをする人だと前者の方が良い」(意訳)
といった発言をされており、まだまだ風当たりが冷たい現状があります。

理由その3
給料が低く、バイトと掛け持ちしないと生活できない選手が多い

まず、プロゲーマーの給料は大きく分けて3つほどあります。
1つ目は所属しているチーム•スポンサーからの給料
2つ目は大会などの賞金
3つ目は配信や動画、案件などの収入です。
基本はこの3つが柱になるのですが、この3本柱が細かったり脆いのがほとんどです。
とはいえ、例えば日本のトップチームである「ZETADIVISION」や「Crazy Raccoon」を始めとしたトップチームに所属しているなら(部門によると思われますが)給料は(多く見積もって)月20万前後は硬いと思われます。

画像は公式サイト(https://zetadivision.com/)より


画像は公式Twitter(https://twitter.com/crazyraccoon406?s=21&t=X8pReoNQlhErBeUFH42HsA)より

それ以外のあまり知名度のないプロゲーマーやプロチームの場合は月13万もいかない選手が多く、バイトなどと掛け持ちする選手の方が多いのが現状です。
また、APEX元プロゲーマーとして活躍していた「翔丸」さんは配信内でプロ時代に稼いだ賞金に触れてましたが、「1年半で80万ですよ!」と愚痴をこぼしていた。
もちろん、配信や動画の収益など他にも収入はあっただろうがそれでも80万というのは衝撃は大きいのではないか?

https://youtu.be/VtqdDzElcfcより


しかし、近年では給料の待遇も良くなったりプロゲーマーを取り巻く世間の目も変わり始めている。それでも海外のレベルに及ばないのは何故か?を考えていきます。

3...何故海外のレベルに及ばないか?

筆者は大きく分けて2つの理由があると考えております。
1つ目の理由は

優しすぎる日本人


です。

チームの連携が試されるゲームが人気を博しているこの時代、日本人は味方を思いやる精神や和を乱さないように言いたいことを言わずに終わることが多く、それが成長の阻害と無意識の内にチームの動きに悪影響を与えているのではないでしょうか?
もちろんそれがいい方向に働くこともありますが、基本的にマイナスに働くことが多いのが現状だ。

https://youtu.be/U0QkVCh-n6Eより
https://youtu.be/U0QkVCh-n6Eより

上記の画像は、CR所属のAstell選手(韓国出身)の発言だが海外の選手から見てもこの日本人独特の優しすぎる所、思いやりの精神が成長を阻害しているのである。

2つ目の理由は、

メディアへのPRなどで練習時間が削れる

です。

日本ではEスポーツの地位を上げたりするためにPR動画の撮影や雑誌の取材などをまだまだ行わないといけない段階で、これが何を引き起こすかというと、
①練習以外に時間を割かないといけない
②なので練習する時間が短くなる
③練習時間が短くなり海外のプロや国内のトップのプロたちと差が開く

という訳です。
こんな状態ではレベルは埋まることはそうそうありません。
国内のプロは休日返上して雑誌の取材を受けることもあり、ゲームに触れる時間がどうしても少なくなります。
それに対して海外のプレイヤーはひたすら練習に時間が割けるため、どうしても練習時間に差が生まれてしまいます。


ですが、その一方でストリートファイターやスマッシュブラザーズなどの格闘ゲームは日本が最強レベルである。それは何故かを考えてみよう。

4...ゲーセン文化と個人の戦いは強い日本

まず格闘ゲームは基本的に1VS1が基本である。
この時点で試合中味方とコミュニケーションを取る必要が無いので先程も説明した日本人独特の"デバフ"がかかってない状態で戦える。
これが非常に大きく、味方に合わせずに戦えるいわば100%の力が発揮できるのである。

ストリートファイターのプロゲーマーのときどさん。
世界大会EVOJAPAN2017の優勝者です。


また、長いゲーセン(ゲームセンター)文化のおかげでオフライン対戦が活発であり、その分大会に近い環境で練習ができ、さらに格闘ゲームそのものの歴史も長いためその分経験豊富なプレイヤーが多い日本は強いのだと考察する。

では、今後日本が格闘ゲーム以外も強くなるにはどうすれば良いか、また、Eスポーツを盛り上げ、日本のレベルを上げるにはどうすれば良いかを考えていこう。

5...ストリーマー(配信者)が盛り上げ、プロは練習に打ち込み続ける環境の構築

今の時代にはストリーマーというゲームの盛り上げ役に最適な役が存在しており、その人たちがプレイするか否かでそのゲームの人気は左右されるような時代になったと思う。
最近ではストリーマーの釈迦さんや関優太さんがストリートファイターVをプレイし、それをきっかけに格ゲーを始めた方も多いと思う。

公式Twitter(https://twitter.com/avashaka?s=21&t=X8pReoNQlhErBeUFH42HsA)より


ZETADIVISION公式サイト(https://zetadivision.com/players/%e9%96%a2%e5%84%aa%e5%a4%aa)より


筆者は3月の中頃からストリートファイターVを始めたのだが、釈迦さんと関優太さんがプレイする前と後で明らかに初心者狩りが減り、本当の初心者が増えたと感じました。
このことからもストリーマーの影響は絶大であり、ゲームを盛り上げるならプロゲーマーよりもストリーマーの方が向いているのである。
なので、貴重な練習時間を割いて雑誌などの取材をプロの方が受けるよりストリーマーに依頼して配信してもらったり、取材などしてもらった方がゲームの知名度が上がり、Eスポーツ界隈も盛り上がるのではないかと考えた。
そうすることで、プロゲーマーの方々は練習一本に集中することができるので、海外とのレベルの差を埋めることに繋がるのであるのではないかと考えました。

まとめ

今回はEスポーツシーンを盛り上げるためにはどうすれば良いかを題材に書かせていただきました。
日本のプロは練習以外の時間が多く、PR動画撮影や取材などで時間が割かれていたり日本人の優しすぎる特性上弱くなってしまうのはある程度避けられないのでしょう。
ですが、ストリーマーの台頭でEスポーツ界隈は盛り上がりを見せ始めていますしプロゲーマーを取り巻く環境も変わり、競技全体のレベルも向上しています。
いつか、日本が世界一のEスポーツ国家になることを願っております。

長くなりましたが、ここまで読んでくださり誠にありがとうございました。

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