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ロングテール

ロングテール時代の6つのテーマ

  1. 現実にすべての市場において、ニッチ商品はヒット商品よりはるかに多い。生産手段が安くなり一般に普及するにつれ、その比率は急速に高まる。

  2. ニッチ商品を入手するコストが劇的に下がってきた。デジタル流通、優れた検索技術、ブロードバンドのじゅうぶんな普及といった要素の後押しで、インターネット市場は小売の経済性を根本から変えつつある。おかげで市場で、提供できる商品の種類は大きく広がった。

  3. 多様な選択肢を提供しても、それだけで需要は増えない。消費者がそれぞれの必要性や興味に合わせてニッチ商品を見つけられるような方法を提供しなくてはならない。そのために有効なさまざまな手段や技術―レコメンデーションや人気ランキング―がある。こうした「フィルタ」は需要をテールへ導くことができる。

  4. 選択肢が非常に多様で、なおかつそれを整理するフィルタがあれば、需要曲線はなだらかになる。ヒットもニッチもどちらもまだ存在するが、ヒットは以前より人気度が低く、ニッチは高くなる。

  5. ニッチ商品が次々に足されて、大きな市場になる。たとえ飛ぶように売れなくとも、ニッチ商品の数はたくさんある。それらをすべて合わせればヒット商品市場と張り合える。

  6. 以上の要素が揃えば、流通のボトルネック、情報不足、商品スペースの限界に影響を受けない自然な需要の姿があらわれる。それはこれまで当然と思われてきたヒット主導型の形をしてはいない。むしろ人のありさまと変わらぬほど多様である。

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