近年、人工知能、AIの開発に余念がない人類ですが、中でもとりわけ開発することが困難だといわれているのが、この「意識主体」とか「自己意識」といったものです。
AIに自己意識を持たせるというのは、どういったプロセスによって達成されるのでしょうか。この課題の解決に、受動意識仮説が大きく寄与すると私は考えています。
AIの構築は、これまで、AIに自己意識を持たせるための手法として、「司令塔」づくりを目指し、失敗してきました。
一方で、受動意識仮説に基づいてAIを構築するなら、さまざまな部分機能を果たす要素の集まりをつくり、その個々の機能要素が出力してくるアウトプットをただ単に観測している、「観測者」を作ればいいということになります。