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モチベーション3.0

モチベーションの話しとなると、科学の知識とビジネスの現場にはギャップがある。ビジネスにおける現在の基本ソフト(OS)は、外部から与えられるアメとムチ式の動機づけを中心に構築されている。これはうまくいかないし、有害な場合も多い。アップグレードが必要なんだ。科学者たちの研究成果がその方法を示している。この新しいアプローチには三つの重要な要素がある。一つは—自分の人生を自ら導きたいという要求のこと。二番目は—自分にとって意味のあることを上達させたいという衝動のこと。三番目は—自分より大きいこと、自分の利益を超えたことのために活動したい、という切なる思いのことだ。

人間は単に、目の前のニンジンを追いかけて走るだけの馬とは違うと私たちは知っている。子どもたちと一緒に時間を過ごしたり、自分が最高に輝いている姿を思い起こせば、受身で命令に従うだけの従順な姿勢が人間の本来の姿でないとわかる。人間は本来、活発に積極的に活動するようにできている。人生でもっとも豊かな体験は、他人からの承認を声高に求めているときではない。自分の内なる声に耳を傾けて、意義あることに取り組んでいるとき、それに没頭(フロー)しているとき、大きな目的のためその活動に従事しているときだ、と私たちは知っている。

つまるところ、この不一致を解消し、モチベーションについての理解を二十一世紀に持ち込むことは、ビジネスにとって重要となるだけではない。人間性の肯定でもあるのだ。

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