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価値観同士のファイティング

人によって価値観ってあるじゃないですか。
例えば、100円のccレ○ンと80円のM矢サイダー。
僕は、どっちもめちゃめちゃ好きですが、やはり安価欲には勝てません。後者に手の差し伸べます。
しかし、前者に手を差し伸べるときもあるでしょう。それは、"売買している場所"と"単純な欲"です。
側面が錆びて、自分から見た正面部分が水垢の様にぼやけている自動販売機Kに売っている80円のM矢サイダー。
一方、目の焦点が集まる所々が色鮮やかで、"妙な表情に心射たれる!"でお馴染みの呼び出しくんが直立しているスーパーB.Dに売っている100円のccレ○ン。

「あ〜甘いもん飲みたい〜」
自分から見て右にはK。
左にはB.D。
飲欲を滾らせ、無意識に踏み出し始めた足は、右方向へと吸い込まれていった。
ポケットから、83円。コンビニおにぎりから溢れ出た小銭を元にあった場所にinした。
錆びれた10円玉8枚を…ではなく、清廉な50円玉と10円玉3枚をinした。
「えっ?イソジンサイズ!?」
とても美味かったが、すぐに飲み干し、Kから右方向先に居る呼び出しくんに逢いに行った。
「おっ!ビオフェルミン550錠サイズじゃん!」
速攻で清廉な100円玉を取り出し、呼び出しくんを撫でてから、理性的な呼び出しくんに払いにいった。
「あっ!旨い!やっすぅ〜」
"やっすぅ〜"と自然に口から出た。

やはり、安価欲には勝てなかったです。

けど、"やっすぅ"が口から出ただけで、B.Dに負けたみたいになってるKが可哀想やな。

量の差で負けたKさん。
今度は、B.Dに勝ってな。


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