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移住先で住まいを探すときは…

気温が下がり、みぞれのような冷たい雨がしとしと降るこの季節、週末はコインランドリー通いが続いている。

寒いし天気が悪いもんだから、冬場はずっと洗濯物は室内干しである。
常に暖房を使う真冬は、部屋が乾燥していることもあって室内干しでも大して苦労しないが、この時期は常時暖房の必要はまだない。
結果的に部屋は寒く、洗濯物は乾かない。そんなわけでコインランドリーのお世話になるわけ。

皆さん状況は同じなので、週末のコインランドリーはなかなかに盛況である。

我が家は賃貸マンション暮らしなのだが、将来不動産を購入する機会があれば、絶対ランドリールームを作ろうと心に決めている。

いま、移住を考えている方で、移住先で住居の購入を検討しているのであれば、面倒だしコストもかかるけれど、まずはいったん賃貸に入居することをおすすめする。

大都会に比べると、地方都市には格安の中古物件がたくさんあるので、購入後リフォームが済んでから移住…というパターンの方も多いようだ。
住宅や土地の購入、リフォームに移住助成金が出る自治体も多く、1平方メートル100円!なんていう目玉物件もある。

庭づくりを楽しみたいとか、広々とした住居でゆったり暮らしたいとか、色々な目的を持って移住するのだから、不動産購入を検討するのは当然の流れだと思う。

しかしわたしの感覚からすると、住んでみないと気づかないこと、というのは意外に多いものだった。
ひとつひとつは細かいことだけれど、知らずにいきなり住居を購入しなくてよかったと実感している(単にお金がなくて買えないんだけど笑)。

例えばここは積雪地帯なので、冬季はほぼ毎日除雪が必要なのだが、集合住宅はともかく、一戸建住宅は当然自分で除雪しなければならない。
玄関から道路まで歩く道を、車に乗るなら車を出せるように、前夜に天気予報を確認して、時間がかかりそう(たくさん積もりそう)なら、除雪の時間を考えて早めに起きる。

玄関から道路まで、人力で除雪ができる面積なら良いが、戸建ての場合コンパクトな除雪機を購入して使っている方も多い。

車に関しては、屋根付き車庫があれば車の雪払いは必要ないが、雪についてよく知らなかった自分は、除雪の手間を知らなかったので、移住当初は
「屋根付き車庫が多いなあ。みんな車を大事にしているのね」
とボケたことを考えていた。
屋根付き車庫を設置するならば、当然それだけのスペースとお金が必要になる。これも、ワンシーズン過ごさなければ気づかなかったことである。

さらに、敷地内は自分で除雪するとして、家の前の道路が公道でなければ、その部分はお金を払い業者に依頼することになる(だいたい、町内や区画ごとに一括で頼み、敷地面積で割って支払うようだ)。
自宅の前が公道ならば自治体の除雪が入る。不動産購入の際、除雪が入らない道路に面している場所だから価格が低い、という物件もある。

それを知らずに購入し、冬になって初めて除雪費用が必要だと知り「計算外の出費だった」と驚くケースも耳にした。
地元の人は、除雪にお金がかかることは当然だと認識しているので、他意があるわけではなく、常識すぎて教えてもらえないのだ。

わたしは、関西の太平洋側から北海道の内陸へ転居したので、移住して1年が過ぎたとき、気候が全く違い、それに伴う生活様式の違いが数多くあるんだなと肌で感じた。

移住のために転居して賃貸に入り、移住先でまた転居というのはなかなか億劫な話である。
だが、住んでみて初めてわかる現地の情報はたくさんある(ネットには出てこないお得な不動産情報も含めて)し、もとの土地に戻らざるを得ない状況になる可能性も鑑みると、賃貸入居は悪くない選択だと思う。

移住を検討している方々に、良いご縁がありますように…^_^

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