マガジンのカバー画像

明日をなんと呼べばいい

108
三十二歳と呼ばれる男の、人生三十年目。 風見かおる
運営しているクリエイター

2016年3月の記事一覧

おれ死ぬなぁ〜、その時かおるは…

若いときゃあ的武勇伝ではないのですが、死ぬ間際、ってやつは人生を変えまますよね。

何の話かというと、ふと学生時代を思い出したかおるです。

あれは高校生の時です。
かおるは中型バイクを乗り倒していました。

速度の怖さを知らず、というか知るに至る事故を何度もしたわけで

そういう意味での死線をいくつも乗り越えて今なぜか生きております。

今思い返してみると、それでも乗り続けたのには、若かりし私に

もっとみる

遠く、雨音の中に聞こえる音に焦点を探れば、あなたの足音である。

遠き恋壁塗る雨を解き出でて探すあなたの澄ました横顔
#短歌 #雨

風見office〜Since 2006〜©️風見かおる

雨の夜の苦しき心抱いる想いは乾き砂塵と消える

風見office〜Since 2006〜風見かおる

スーパーライヤー

「おーい、まだ起きてる? ねぇ、返事してよ」
 真夏の夜。大学の研究室。
 寝たふりは得意だが、死んだふりって言うのは今まで試みがなかった。
レポート提出まで6時間を切った28時頃、「ちょっとトイレ」くらいの勢いの死んだフリが始まった。
「……起きないなぁ」
起きない発言、すなわち今回の宿敵は、マイガールフレンド、彼女、つまり俺の充実の権化たるお方である。
マイ彼女なので世間一般論で

もっとみる

夢見ませ空く世の中を揺蕩へば夢足らぬ世をおわす人在り

風見office〜since 2006〜©︎風見かおる