おれ死ぬなぁ〜、その時かおるは…
若いときゃあ的武勇伝ではないのですが、死ぬ間際、ってやつは人生を変えまますよね。
何の話かというと、ふと学生時代を思い出したかおるです。
あれは高校生の時です。
かおるは中型バイクを乗り倒していました。
速度の怖さを知らず、というか知るに至る事故を何度もしたわけで
そういう意味での死線をいくつも乗り越えて今なぜか生きております。
今思い返してみると、それでも乗り続けたのには、若かりし私に生きたいと思えるほどの後悔がなかったのかもしれません。
望みもなかったのかもしれません。
あれだけ恐ろしい思いをしたのに覚えていることは、
あの雪道
桜花の空
夏季、冷風の山岳
風に揺る一面の稲
雨雲の上
突風の岸辺
終わりの海岸
しかし、それこそ生きる価値であったような気がする。
この素晴らしき世界を美しいままに知ったのだから。
美しいものを知るのは、汚く暗い最低を知るよりもはるかに難しいのだから。
わたくしが愛したものが美しく儚いならばそれもやむなし
風見office〜Since2006〜©︎風見かおる
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?