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虚船

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#短編

虚船より、フラジオレットを吹く天使へ

虚船より、フラジオレットを吹く天使へ

聴こえていますか。

私が宇宙に放たれて一体どれほどの月日が経っただろうか。「どれほど」と多くの時が経っているわけではないような気もするけれど、今はなんだかノートに記した正の字を数えてみる気にもならないのだ。私はここ数日由来のわからない倦怠に襲われている。

私の文体の変化に気づいた読み手はいるだろうか。際立った意味はない。ただ、私のこの随筆が「記号」に変化して、それだけの時を旅して故郷の青い惑星

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