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受験生向け:4月~5月の英語勉強法③「英文法の幹」をつくる!

こんにちは。(株)トキタ代表の土岐田 健太です。

○今日の悩み相談は「英文法」の「自宅学習」です。

どんな「手順」で「何をやるべき」に悩む受験生

が多いので、まずいったん「文法学習の誤解」を伝えます。

みなさんが英文法と呼ぶのは「いわゆる4択形式問題」で、「それを暗記する」ことだと思っている人も多いことでしょう。

しかし、実際には「英文法」とは「英語を読んだり、書いたり、聴いたり、話したりする上でのルール」です。まずは「理解」する必要があります。予備校の第1講はたいてい「文型」なのですが、実は受験生は「品詞」から勉強しておかなくてはいけません。

英文法の勉強には3Steps

があるのです。

①英文法の理解をする

今日は「英文を読む」ための基礎に絞って書くと、英文法の大きな幹は「品詞⇨文型⇨句と節」の順番にレベルアップします。

例えば、「品詞」を例に挙げましょう。

みなさんに質問です。matterってどういう意味でしょうか?

すると、単語集で覚えた生徒は「問題」と答えます。

その時は、本来は「どういう文章の中で使うmatterですか?」と聞かなくてはいけませんよね。

It doesn't matter

この文章を見た時、matterの品詞は何でしょうか?itが主語でdoesn'tは3人称単数現在の「一般動詞の否定文」をつくります。

It matters.

では主語it+動詞mattersの語順です。大事なルールとして、「主語」が来たら「誰がどうする」「何がどうだ」を見抜く練習をしてください。これは読解でも活きてきます!

このIt matters. を《否定文》にしている形なので、matterは「動詞」とわかります。ここで初めて辞書を引くのです。

「動詞」のmatterを見ると「重要である」という意味が見つかります。

この英文の意味は、It doesn't matter.「重要ではない」となるわけです。

※itはちなみに「話している話題」であったり、主語を置きたくて漠然とitを置いているだけの場合もあります。

次に、このmatterはいかがでしょうか?

It is not a matter of money. 

この英文では「冠詞」のa(たくさんある中の一つ)がついています。

aは名詞とワンセットで使われるものですから、matterは「名詞」と「品詞が特定」できます。

みなさんが覚えていた、まさに「問題」の意味だとわかります。

It is not a matter of money.「お金の問題ではない」と意味がとれるのです。

このように、品詞は予習の精度をググっと高めてくれます。「辞書を引く」ときにも自分が「調べるべきところの基準」がわかってくるのです。

基本的には予備校に通っている(自宅学習でオンラインレッスンを受けている)のであれば、その先生の授業とテキストをしっかりやってください。

+αで「基礎を深める」ことができれば、後の伸びが違います。また、今授業がなくて困っているなら高3生や浪人生には『中3英語が面白いほどわかる本』がオススメです。

昨年予備校生に拙著をやってもらったところ、模試で予備校内トップクラスに伸びた生徒がいました。

ついでに、妹さんも高校でクラストップを取ったようです。

「品詞⇨文型⇨句と節」の英文法の幹の育て方は、拙著の『中1英語が面白いほどわかる本』『中2英語が面白いほどわかる本』『中3英語が面白いほどわかる本』に詳しく書いているので、ぜひ手元に置いてくださいね。

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https://www.amazon.co.jp/dp/4046021578/ref

「主語と動詞」を作るという英語の「基礎の中の基礎」について完全に解説したので、受験生で「英語の土台」を盤石にしたいという人、特に「英作文」が必要な難関国立・私立の受験生にはおススメです。

特に『中3英語が面白いほどわかる本』の付録

基本例文100をマスターすれば、「英作文」の基礎を作ることができます!

ちなみに

「英作文」の本も今書いてます。

出版までにぜひ「英文法」と「基本例文学習」をしてくださいね!

②理解したことを「確認」する

簡単な演習問題で理解の「確認」をします。

基本的には予備校のテキストや自分の使っている問題集での該当箇所の演習でOK「カンで選んだ」あるいは「間違えた」のならば、どちらの問題にも☑を入れてください。

これはすでに書いた、「英単語」の勉強法と同様です。チェックはシンプルに!中身の学習を濃く!

その上で「間違えたポイント」や「あやふやな部分」については「理解に戻る」のを忘れないでください。

ちなみに、苦手な生徒への最初のおススメの一冊は『大岩のいちばんはじめの英文法―超基礎英文法編―』です。

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この本は品詞からしっかり解説しており、実力がつく本になっています。もし一冊さらっと終わらせたい生徒にはちょうどよい分量です。

③「問題演習」や「基本例文の音読」でアウトプットする!

僕の激押しの参考書を1冊紹介します。『レベルアップノート英文法 書き込みトレーニング(Gakken)です。

この本は戸澤先生の本です。例文のクオリティが高く、受験生向きのシンプルな英文がキラリと光ります!英文法を「読解」や「英作文」に繋げるための例文になるので、学校や予備校の生徒はテキストとの親和性も高いと思います。

見開きで左には「簡易解説」そして右には「問題」がついていて、一学期の最初の演習にはちょうどよいボリュームです。

英文法の全体の戦略を知りたい人は、以前書いた記事をリンクで貼ります。東進TIMESで「基礎」に絞った話を書かせていただきました。全体像の参考に読んでみてください。

自宅学習では「本」も「記事」も強い味方になります。特に最優先事項として「品詞・文型・句と節」を5月中に「完全マスター」してください。文法はガンガン先取りすべきだし、1学期に全分野仕上げちゃいましょう!

また、別のシーズンにやるべき「英文法」の本や勉強法もあるのですが、とにかく「この時期はこれ」の「定番」をnoteには書きますので、まずはしっかりとやってみてください。

Action speaks louder than words.「行動は言葉よりも雄弁」

帆走役を務めるので、しっかり行動してくださいね!







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