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30代女子がドイツ語と格闘している話<その3>

Guten tag! こんにちわ、かぬしゃいです。

本日も前回前々回の続きのドイツ語のお話です。その2で終わるつもりでしたが、書き忘れが発覚したのでつけたしです。今回は、ドイツ語の単語の長さvs トルコ語の単語の長さについて書いてきます。

とりあえず名詞をつなげていくだけで単語が完成するドイツ語

ドイツ語を勉強して気づくことと言えば、日本のように名詞+名詞で新たなる名詞を作る場合が多いな、ってこと。
例えば、路面電車。日本語だと、路面+電車。ドイツ語ですとStraßen(道路)+bahn(列車)。日本語でもよくある名詞の作り方なので、一見特に変わったことではないと思ったのですが、ドイツ語はさらにその先があるのです。
なんとドイツ語は、名詞+名詞+名詞+名詞+…(制限なし)で新たなる名詞を作ることができて、それが割と一般的なこと。さらに問題なのが、どこが区切りがわからないということ。
例えば、日本語でしたら、所有格の「の」を使って、「お父さんお母さんお兄さん妹」という風に単語の区切りがわかるのですが、ドイツ語は区切りのマークが一切ありません。

この写真は、小学2年生くらいのドイツ語の教科書で、どこに単語の区切りがあるかをを答える問題です。

最後の単語長すぎない?

Puppen+kleider=人形のドレス
Puppen+kleider+kasten=人形のドレスのケース
Puppen+kleider+kasten+tür=人形のドレスのケースの扉
Puppen+kleider+kasten+tür+schlüssel=人形のドレスのケースの扉の鍵
Puppen+kleider+kasten+tür+schlüssel+loch=人形のドレスのケースの扉の鍵の穴

「人形のドレスのケースの扉の鍵の穴」は確かに日本語でも理解できますが、違和感がすごいです。しかし、ドイツ語はこれでいいらしいのです。
ドイツ語の文を読んでるところに急にPuppenkleiderkastentürschlüsselloch なんて出てきたら、初心者からすれば、アルファベットの羅列にしか思えません。。。

なお、実際に確認してはいないのですが、パートナー君曰く、とある小説には1ページの半分くらい長い単語があるとのこと。(真偽は不明ですが…)
効率的かもしれませんが、それでもやっぱりねぇ~と思わずにはいられません。。。

トルコ語も長い単語にかけては負けていない

トルコ語も言葉をつなげていって、新たなる名詞を作ることができます。そして、最も長い単語として有名なもののひとつがこちら↓

Muvaffakiyetsizleştiricileştiriveremeyebileceklerimizdenmişsinizcesine

解説をしたいのですが、1日かかりそうなのでWikipediaから英語で引っ張ってきました。(すみません)70のアルファベットで作られているそうです。なお、トルコ語は、名詞をつなげていくドイツ語とは違い、接尾辞を後ろにつけていくスタイルで長い単語を作っていきます。

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/Longest_word_in_Turkish

この単語がでてくるシチュエーションは、悪い生徒を作る目的の学校での話なので、だいぶ「?」マークがつくのですが、それはおいておいて、最終的な意味としては、下記のような感じです。

私たちが簡単に悪いもの(生徒)の作り手になることができない人の一人であるかのように思っているような..

この長い単語は、単語の後ろに言葉をつけ足していくトルコ語の特徴がよく表れています。少しだけ解説しますと…

  • Muvaffakiyetsizのsiz は「~がない」ということ表し、単語の語尾につけるものです。Muvaffakiyetは成功という意味なので、ここでは、成功ではないという意味。
    このsiz は一般的にもよく使われる接尾辞で、コーヒーをミルク(süt)なしで頼む場合は、sütsüz スットスズ と言います。
    (母音調和というルールにより、iがüになります。詳しくはWikiで)

  • Muvaffakiyetsizleştiriciの~ciは、「○○する人」という意味で、これも単語の語尾につけるものです。ここでは、成功ではないものを作る人となります。なお、トルコの有名なスナックであるsimitを販売する人は、Simitçi スミットチですので、やはりよく使われる接尾辞です。 (ciがçiに変わっていますが、言いやすくするためです)

  • Muvaffakiyetsizleştiricileştiriveremeyebilのbil(mek)は可能性を表します。ここでは、簡単に成功ではないものを作る人になることができるもの(ポカン…)みたいなよくわからなことになっていますが、いずれにせよ、可能性を表します。 よく使う例でいうと yapabilirim ヤパビレルム で Yapa(やる)+bilir(可能性)+im(私は) で「私はできる」。人称を表す接尾辞については外大のモジュールのトルコ語をご確認ください。
    (↑自分には説明が無理だと悟りました…。)

つまり、簡単にいうとトルコ語は後ろにどんどん接尾辞をつけていって、言葉に意味を足していく言葉なので、このような単語遊びができるのです。

トルコでよく見るSimitçi。最下段のパンがSimitです。

まとめ

だらだらと述べましたが、つまり言いたかったのは、ドイツ語もトルコ語も長い単語であれば、かなりのレベルまで行っているということ。

そして、簡潔に表現することが良いとされる日本語っていいな、っと思いましたということです。

言語の話はそろそろ飽きてきたかと思うので、次回からはまたなにかおもしろい発見だとか、思っていることを徒然なるままに書いていこうと思います。

Güle güle (ぎゅれぎゅれ トルコ語) さようなら!

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