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500 KOBE ACCELERATORに参加しました!

500 Startupsをご存知でしょうか。500 Startupsは、シリコンバレーを拠点にする世界70か国以上、2,000社以上に出資する、世界で最もアクティブなシード期スタートアップを対象とした投資ファンドです。

この500 Startupsと神戸市による500 KOBE ACCELERATOR(以下、500 KOBE)では、500 Startupsのグローバルチームから講義やメンタリングを受けることができ、採択されたスタートアップが次のステップへ向かうために6週間で徹底的にビジネスを洗練していくプログラムです。

ケイスリーGovTech部門はこのプログラムに採択され6週間を駆け抜けました(関連PR)。この記事では、500 KOBEでの学びや気づきを少しだけ共有します。

1. メンターたちからの学び

500 KOBEでは、ほとんどの講義やメンタリングが英語で行われます。6週間の間に、自社のビジネス理解、顧客分析、マーケット分析と自社のポジショニング、カスタマーサクセスチームの組成・運営、資本政策…とスタートアップがビジネスを運営・拡大していくために必要な多くのことを学びます。

学びの内容は教科書的なものではなく、自ら起業しエグジットも経験してきた500 Startupsメンバーの経験に根差したものです。こうした学びを通じた一つのアウトプットが最終日Demo Dayでの2分間ピッチです。そのため、ピッチのための効果的なスライドデザインや話し方に関する講義も多く、毎日のようにピッチの練習をしました。

500 Startupsのメンターたちは非常に率直に意見を述べます。ピッチの内容や話し方といったプログラムに直接関係するところから、いかにそのビジネスを成功させるかという視点で多様なアドバイスをします。中にはビジネスモデルにとどまらず、アプリのコードの中身にまでアドバイスがあったとか…

メンターたちが常に口にしていたのは、

"Tell me your one-liner! "
"What is your One Metric That Matters?"

One-linerはそのスタートアップのビジネスを一文で端的に示すものです。当たり前ではありますが、それがあると議論のうえでも羅針盤となり非常に有用です。One Metric That Matters(OMTM)はビジネスの成功の進捗を計測する指標で一つに絞ったものです。メンターはOMTMを伸ばすために必要なことを多く要求します。

例えば、ケイスリーGovTechでは「OMTMを伸ばすための施策を60個考えてきて!」と要求されました。その後、60個の施策を必要努力量と期待効果の2軸で分類し、低い努力量で高い期待効果のものから取り組んでいきます。リソースの少ないスタートアップにとっては合理的な手法です。実際、500 KOBEの期間中にどのスタートアップもOMTMを飛躍的に伸ばしビジネスが加速しました。OMTMにこだわることは今後のビジネスの展開にも非常に有用でしょう。

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2. 参加スタートアップ同士の学びあい

500 Startupsのメンターから学ぶ内容もさることながら、参加スタートアップ同士の学びあいもとても貴重な機会となりました。

ランチを一緒にとる際には、お互いのビジネスやこれまでの経験について様々な議論をしますが、

「それなら知り合いの投資家紹介できるよ!」
「それ、連携できそうなベンチャー紹介できるよ!」
「海外マーケットでも通用すると思う!こんな支援制度あるよ!」

このような話が多く出てきます。

また、毎日のようにピッチの練習をしますが、参加スタートアップからのフィードバックも率直で互いに高めあっていました。特にDemo Day直前には身振り手振りやどこで声量を上げたほうが良いかなど、細部にまでフィードバックをしあいました。

こうしたメンターや参加スタートアップ同士の高めあいもあり、Demo Day当日のピッチはどのスタートアップも素晴らしいものでした!金融、事業者、メディアの各方面から多くの方が出席し、会場はとても暑い熱気に包まれました!

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3. 更なる高みへ

Demo Day終了後の打ち上げで、メンターや参加スタートアップがしきりに言っていたのが、

"This is just the beginning!"
「ここからが始まりだね!」

500 KOBEで出会ったメンターや参加スタートアップは、これから更なる高みを目指して邁進していきます。熱い想いを持ったスタートアップや500 Startupsのメンターと出会えたことは非常に勇気づけられますし、今後もゆるやかにつながりながらお互いに切磋琢磨していきます。

ケイスリーGovTech、今後もぜひご注目ください!

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