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SDGsモデル事業、2年目を締めくくるセミナーを開催します

昨年度に続いて、私たちは今年度も、神奈川県「SDGs社会的インパクト評価実証事業」を実施してきました。その成果をお伝えしつつ、この事業をともにつくってきた方々と次への学びを深めていくセミナーを、3月24日(火)に開催します。ここで、その内容を少しお伝えしたいと思います。

評価は、「測定」から「マネジメント」へ

財務だけでは見られない、事業の社会的な価値を評価する「社会的インパクト評価」をめぐる議論は、いかに正確に測るか(測定:Measurement) から、その結果をいかに活用してより良い事業にしていくか(経営:Management) へと移りつつあります。この流れは、SDGs採択以降、さらに加速しています。
そこで、この事業でも、社会的インパクトの見える化にとどまらず、それに基づく「社会的インパクト・マネジメント」(SIM)をどのように実践していくか、に重点を置いてきました。

コメント 2020-03-20 224931

2つのチャレンジ

この事業では、4つの実証、5ヵ月にわたる実践研修(25社参加)、5回の委員会、実態ヒアリング調査といった活動や議論を基に、「SDG×SIMガイド」をつくりました。この一連の取組みにおいて、2つのチャレンジがありました。1つめはビジネスとの融合、2つ目は金融との融合です。

社会的インパクト評価は、そもそも社会的価値を生むことを使命とする行政やNPOなどが、その成果を把握して事業改善していくための手法として発展してきました。しかし、SDGs達成には、「企業」の変革が不可欠。企業の力をSDGs推進の力に変えていくことが不可欠です。そのために、企業が使える社会的インパクト評価のモデルをつくること。採算度外視の社会貢献ではなく、本業そのものの価値、中長期的な企業の価値を高めるツールをつくること。この事業では、それを目指しました。

ビジネスとの融合を図るために、実際に多く(20社以上)の事業会社にSIMの実践に取り組んでいただきました。当日はその中から、3社の事例をご紹介します。そして、うち2社、向洋電機様とTBM様には、パネリストとして、SIMを実践したことでどんな成果があったかを直にお話しいただきます。

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次に、金融との融合。金融は、企業の力をSDGs推進の力に変え、さらに推進を後押しする大事な役割を担っています。そんな金融機関が、SIMというツールを活用して、どう企業の価値を高められるのか。さらには金融機関自身の価値を高められるのか。その難題に、多く(15社以上)の金融機関と議論を重ねてきました。当日は、その中から、かながわ信用金庫様、新生企業投資様、みずほ銀行様に、それぞれ異なる立場でのSIM活用の展望をお話いただきます。

この事業の価値は何か?と聞かれたら

この事業において大事にしてきたこと、中でもこのセミナーを通じて共有したいこととして、この3つが挙げられると思います。

① 概念だけではなく「事例」をつくること
② 産官学金の対話、そしてエコシステムをつくっていくこと
③ 本質を問い続けること

このセミナーで共有する事例は、必ずしもきれいな「優良事例」とは限りません。けれど、本当に良い事業をつくりたい、そしてより良い社会をつくりたいと心から思う人たちによってつくられた生きた事例です。SIMは、「マネジメント」の名の通り、一度やって終わりではありません。ここからより良いかたち、モデルが追求されていきます。その最初の一歩の共有です。

そして、パネリストは産官学金の混合編成です。全員が、この1年、それぞれの視点や知見を持ち寄りつつ、「どうあるべきか」に真剣に向き合い、ともに事業をつくってくださった方たちです。SDGsは多様なプレーヤーの連携なくしては達成できません。セクターを超えた織りなされてきた対話の一部を共有し、次のより豊かなネットワークにつなげていかれればと思います。

オンライン開催(初挑戦)です

当初は多くの方にお越しいただける会場を準備していましたが、昨今の状況により本セミナーもオンライン開催に変更することとなりました。

開催中、リアルタイムで視聴してくださる方たちとの質疑応答も、可能な限り入れていきたいと思っています。普段は会場にお越しになれない方にも、ぜひご参加いただけたらと思います。

お申し込みは、こちらの参加フォームよりお願いします。

文 今尾江美子

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ケイスリー株式会社は、ソーシャルインパクトボンドを含む社会的インパクト投資及び社会的インパクト評価に特化したコンサルティング会社です。主に日本への社会的インパクト投資及び社会的インパクト評価を普及・推進するための取組み等を発信します。
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