memory's 第31話
安斉：ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ…ﾊﾟｧｰﾝ！
〇〇：ﾀﾀｯ！ﾊﾟｧｰﾝ！おっしゃあー！
遥香：ナイス！〇〇くん！
若月：ほー上手いな〜
梅澤：ポジション取りよりも駆け引きで勝負する選手ですから
若月：でもポジションも悪くないよ？まぁ甘いところは1年生の伸び代ってことで許してやろう
梅澤：これから指導していきますので3年になったら止められないかもしれませんよ？
若月：確かにね
武博：ドンマイ！一！
安斉：ん？
武博：気にすんな！攻めろ攻めろ！
安斉：おう！
秋也：…三年生の絆か
〇〇：去年の俺たちみたい
秋也：絆というよりも…
〇〇：まぁな…
秋也：俺たちも攻めよう
〇〇：いくぞ
3-1！
秋也：ｽｰ…ﾊﾟｧｰﾝ！
安斉：ﾊﾟｧｰﾝ！
秋也：ﾀｯ!ふっ！ﾊﾟｧｰﾝ！
安斉：ﾀﾀｯ！ﾊﾟｧｰﾝ！
秋也：ﾊﾟｧｰﾝ！
武博：ﾀﾀｯ！ﾊﾟｧｰﾝ！
〇〇：ﾎﾟｰﾝ！
紗耶：うわ！
武博：悪い！
安斉：ﾊﾟｧｰﾝ！セット！
秋也：ﾊﾟｺｰﾝ
武博：ﾎﾟｰﾝ
紗耶：セットって？
遥香：もう一度やり直すみたいな感じって〇〇くんが言ってた気がする
紗耶：なるほど
武博：ﾎﾟｰﾝ
秋也：ﾀﾀｯ…ﾎﾟｰﾝ
武博：ﾎﾟｰﾝ…ﾀﾀｯ！
〇〇：ルック！
秋也：ﾊﾟｧｰﾝ！
武博：ﾀﾀｯ…ﾊﾟｧｰﾝ！
秋也：ﾀﾀｯ…ｶﾞﾁｯ！くっ！
武博：しゃあ！
〇〇：ドンマイ
秋也：すまん…
〇〇：ルックしなければよかったか？
秋也：いや、俺がフォローの一歩遅れた
〇〇：勝負どころかな
若月：勝負どころだね
梅澤：ですね、武博達はここを取らないと勝てない、〇〇達はここを取られると流れが来るのに大変な労力を注いで決勝への余力を残せなくなる
若月：トーナメントでの体力の使い方をわかっているけど高校1年でそれが出来るほど甘くはない、たとえ全中チャンピオンでもね？
紗耶：あの先生の隣にいる人だれなんだろう
遥香：凄い綺麗な方…
3-2！
秋也：ｽｰ…ﾊﾟｧｰﾝ！
武博：ﾊﾟｧｰﾝ
秋也：ﾊﾟｺｰﾝ
安斉：あ！
武博：うっ…
秋也：ふぅ…ｸﾞｯ!
〇〇：ナイス秋也！
紗耶：ナイス！
遥香：凄い…
勝ったな
遥香：洋平さん
洋平：秋也もいやらしいやつだな
遥香：どういうことですか？
洋平：武博相手に練習でもやってなかったことやりやがった、あんな技は見ていたとしても使うかどうかは試合になったら頭から抜けるよ
瑠奈：洋平がワクワクしてる
洋平：楽しみな1年だな本当に
宗則：全くあいつらは底が見えないな
梅澤：終わったのか？
宗則：4-1で勝ちました
梅澤：決勝に向けて自分達で反省しなさい、浩介と俊はどれほど挑戦したのか、どこまで自分達を信じれたのか、よく考えて全国への課題を見つけなさい
浩介：はい
洋平：若月監督お疲れ様です、お久しぶりです
宗則：こんにちは
若月：2人共去年の冬以来かな？少しは成長出来たかな？
洋平：え？
若月：今はどれほど自信があるのかなって思ってたけど？
宗則：自信はあります、ただなにが起こるかわからないから気を引き締めて挑んでいます
若月：そうね、ならいいよ、全国も見にいくから期待してるよ
宗則：ありがとうございます！
梅澤：お、マッチかな？
0-3
武博：ｽｰ…ﾊﾟｺｰﾝ
〇〇：ﾀﾀｯ…ﾊﾟｧｰﾝ
武博：ﾊﾟｧｰﾝ
秋也：ﾎﾟｰﾝ
安斉：ﾎﾟｰﾝ…
〇〇：ﾀﾀｯ!ｽﾊﾟｰﾝ！よっしゃー
ｹﾞｰﾑｾｯﾄ！
洋平：最後は開いたな
宗則：楽しみだわ〜
〇〇：ありがとうございました
武博：くそーやられたか〜秋也にカモられたなぁ
秋也：最初はどうなるかと思いました
安斉：１つだけアドバイスしておくわ
〇〇：なんすか？
安斉：洋平と宗則のインターハイでのスイッチは凄いからな？
〇〇：はい
安斉：ということだけ伝えておく
〇〇：え？それだけ？
安斉：それを知ることでいい試合になると思うぞ？
秋也：どういうことですか？
安斉：俺らも思いはあるけどアイツらの思いはまた違うから
秋也：わからない…
武博：強いことに変わりはないだろうけどお前らも強い、だけどそこじゃない部分でなにかあるってことだ、とりあえず戦ってこい、そして思い知れ笑
〇〇：なにをですか？
武博：アイツらがなんでエースなのかを
〇〇：え？
武博：まぁ頑張れよ
〇〇：はい…
遥香：お疲れ様！決勝おめでとう！
〇〇：おーかっきー！ようやく見れた？笑
遥香：落ち着いて見れた笑
〇〇：落ち着いて？興奮しなかった？
遥香：え？え！？こ、こ、興奮！？
〇〇：なになに？
遥香：そんな！興奮なんて！〇〇くん確かに筋肉質だし気にはなるけど！
〇〇：え？違う違う笑試合見てテンション上がったって意味です笑
遥香：え！え！？えー！恥ずかしい////
〇〇：あっはっは！
秋也：……
紗耶：お疲れ様！
秋也：お、紗耶お疲れ様
紗耶：途中のあのなんていうの？あの短いやつ！カッコよかった！
秋也：ありがとう〜ま、本当は決勝まで取っておきたかったんだけどね笑
武博：あれ使わなくても勝てるって思われてたのかよ笑
秋也：流れ持っていかれそうだったので使いました
武博：そうか、でも〇〇動かなかったな全体的に
秋也：あ、動くなって言いました
武博：なんで？
秋也：アイツのブーストは次のためにです
武博：…言っておくけど宗則も本気だからな
秋也：〇〇次第です
梅澤：その〇〇次第じゃなくてお前も本気でやれよ？
秋也：先生
若月：本当に面白い一年生だよね〜
秋也：どちら様ですか？
梅澤：紹介しようか、若月監督、早應大の監督だ
秋也：はぁ…
若月：大学知らないの？
秋也：すみません、あまり興味無くて
若月：いいねぇ〜目の前の自分に集中する！そして目の前の試合に勝つ！でも先を見据えるなら大学のことも知っておいた方がいいよ？
秋也：え？
若月：私は〇〇くんも秋也くんも気に入ったからね？笑高校卒業までにどれほど勝てるか楽しみにしてるね
秋也：…はい
梅澤：若月さん、そろそろ
若月：あ、ごめんね話しかけちゃって！ただ１つアドバイスするならリラックスしてラケット引きなさい、力入ってるよ？
秋也：え…
若月：決勝も見てるから
梅澤：秋也、覚えておきなさい。若月監督は凄い人だから
秋也：わかりました…
紗耶：なんかカッコいい人…
〇〇：ん？誰が？
遥香：決勝あと20分後だって
〇〇：お、ありがと〜秋也、エネルギーとビタミン取っておこうぜ
秋也：おう
宗則：〇〇
〇〇：なんすか？
宗則：こうやってインターハイ予選の決勝でお前とやれるのが嬉しくてたまらないよ
〇〇：？
宗則：心置きなく潰せるな
〇〇：性格悪いわ〜笑
宗則：遠慮なくかかってこい、めちゃくちゃにしてやる
〇〇：そんな気はさらさら無いですがね
宗則：この野郎…
洋平：喧嘩売る暇ある奴は置いておいて先にアップいくぞ
宗則：俺も行くわ！じゃあな
梅澤：全く…うちのキャプテンはなにを考えてるんだか…
遥香：でも…なんか火がついたみたいですよ？
〇〇：……
紗耶：なんかオーラが…
梅澤：宗則は本気でやりたいんだな
秋也：僕も本気でいきますよ
梅澤：ほう
秋也：いくぞ〇〇
〇〇：…勝つ
決勝戦は5コートで、14時から行います
〇〇：ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ…
秋也：ｸﾞｯｸﾞｯ
〇〇：ﾋｭﾝﾋｭﾝ
紗耶：縄跳び？
遥香：なんか前にね
〜〜
遥香：え？ウォーミングアップで縄跳び？
〇〇：神経系のアップにいいんだよ
遥香：でも試合って続く時は続くでしょ？休んだ方がいいんじゃない？
〇〇：休んだらリセットされるから効率よくアップするには一番いいんだよね〜
〜〜
遥香：って言ってた
紗耶：なるほど
武博：どっちが勝つと思う？
浩介：宗則さんですよ
武博：そうだよな
安斉：でも〇〇も秋也もやりそうだよな
浩介：俊は？
俊：…わからない
武博：1発ならありそうだよな
梅澤：私は宗則だな
武博：先生
梅澤：あいつらの3年間は私が知ってる
若月：まぁそうだろうね
紗耶：でも秋也くんも〇〇くんも強いですよ？
梅澤：3年生のことは私がよく知ってるさ
遥香：3年生…
梅澤：遥香も紗耶も見ておきなさい、3年生とはなんなのか、そして自分達が3年になった時にどう思うか
遥香：はい…
紗耶：わかりました…
集合！
〇〇：表
宗則：クルクル…ｶﾗﾝｶﾗﾝ…表です
〇〇：サーブで
ﾄﾝﾄﾝ…ﾊﾟｺｰﾝ
ﾊﾟｧｰﾝ
ﾊﾟｺｰﾝ
ﾊﾟｺｰﾝ
ﾎﾟｰﾝ
紗耶：なんか緊張するね…
遥香：新人戦とは全然違う…
梅澤：あの2人にとっては経験さ、全てがね
若月：さてさて、どうなるかね〜
ﾚﾃﾞｨ！
〇〇：ふぅ…
秋也：緊張感あるな
〇〇：さすがインターハイ予選
秋也：相手も相手だし
洋平：さてと、瑠奈に金メダルかけてやらないとな
宗則：死ねリア充
洋平：頭は冷静だな
宗則：ワクワクするわ〜若い目を潰すのは
洋平：まぁ本気見せてやるかあいつらに
ﾎﾟｰﾝ
ｻｰﾋﾞｽｻｲﾄﾞ乃木坂高校 時川・太田組
ﾚｼｰﾌﾞｻｲﾄﾞ乃木坂高校 那須・千田組
7ｹﾞｰﾑﾏｯﾁ…ﾌﾟﾚｲ！
秋也：ｽｰ…ﾊﾟｧｰﾝ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？