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探究とは?今年もガイダンスが始まります

日付:2021年4月16日
場所:面瀬中学校
学年:全学年
概要:授業(ガイダンス)
コーディネーター:加藤・成宮・三浦

探究学習とは豊かに生きていくための練習

面瀬中学校にて1,2,3学年それぞれに総合学習の授業をしてきました。今年も地域で探究学習を始めるにあたり、私たちコーディネーターより「探究とは?」というガイダンスの授業です。

まず結論。「時代が変化しつつあるんだから、学びも変化していいよね」ということをガイダンスでは伝えます。時代の変化については、こちらの総務省の5Gの動画を一緒に見ます。(もう2年半も前の動画。コロナ禍で一気に近づいた気がする。この動画、1分バージョンもあって、当日はそちらを見ました)

ちょっと先の未来、に想いを馳せてもらいます。

自動運転、無人店舗、同時通訳、ポケットからドローン、コンタクトレンズでVR、ホログラムが観れるスマートグラス…。あ、今の常識はそのうち常識じゃなくなるかも、という感覚を大切にしてほしいです。

これらの未来は超スマート社会「Society5.0」と呼ばれたりします。内閣府の画像をご覧ください。1.0〜4.0までの社会を簡単に振り返ります。

さて、そんな時代の変化にあたり、学びも変化させよう!と今いろんなところで言われ始めていますが、極端な話をすると、今までの時代における学びはこうでした。

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10×10は何ですか?はい、100ですね。10が10コあるから100です。

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こうやって先生が教壇に立って問いを出して、それに対する「唯一解」を教わります。正しい答えを書いたらテストで点数がもらえて、いい学校に入れて、いい会社に入れて、また上司からの指示どおりに動ける人が重宝され出世します。極端に言うと、こういう学びと社会でした。極端に言うと、ですよ。

じゃあこれからの時代の学びはどうなるの?

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これからの時代が求める学びはこうなります。問いから自分で創ってみましょう、という学びです。もちろん正しい「唯一解」はありません。

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自分たちで問いを立てて、それに対して仲間と協力しながら「納得する解」を導いていきます。これが探究学習です。変化の激しい時代を生きていくためにも大切な学びだと言われています。今、社会で求められている人材もこういう人材です。つまり、これから始まる探究とは「豊かに生きていくための練習」というワケです。

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この授業では、主体性や協働性、創造性、いろんな言葉があるんですが、こういう姿勢が大切になります。自分が動かなきゃ何も始まらない、そんな授業だということです。本来どの授業もそうなんですけどね。

さて「これからの学び」について、わくわくしますか?ハラハラしますか?これからの学びと今までの学び、どっちの方が自分に合っていると思いますか?生徒たちに二択で手あげアンケートで聞いてみます。「これからの学び」の方が性に合ってる!と手を挙げてくれる生徒の方がだいたいマイノリティです。はじめはそれでいいんです。

チョッ◯ーゲーム

こんなアイスブレイクも行いました。通称「チョッ◯ーゲーム」。白紙と太めのペン(下敷きとなるものも)を用意してもらいます。

紙を頭の上に置いて、手元を見ないであるものを描いてください。

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はい、「チョッ◯ー」です。時間は30秒。

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書き終えたら、隣近所どうし見せ合ってもらいます。笑い声が絶えません。ちなみに、初挑戦した筆者のチョッ◯ー。我ながら上出来すぎです。

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このアイスブレイクで伝えたかったことは次のことです。

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実際にあった探究事例

さて、残りの時間は過去に実際にあった探究学習の事例、プロジェクトを写真を見せながらいくつか紹介しました。

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海洋ごみの回収装置を100均で買える材料でつくっちゃった中学生。

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気仙沼を外国人実習生が住みやすいまちにするため、ごみの分別一覧表をインドネシア語訳した中学生。

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地区の防災無線の聞き取りやすさや意義について調査してマッピングした中学生。

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演劇が盛んな気仙沼を目指して、高校生を集めて一日限りの劇団を立ち上げた高校生。環境問題やLGBTQをテーマにオリジナルの脚本で臨みました。

中学生の事例、高校生の事例、だんだんイメージが湧いてきたかな?探究のプロセスや自分だけの小さなアクションを楽しんでください。

以上、探究とは?のガイダンスでした。

(文・気仙沼市探究学習コーディネーター 加藤拓馬)

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