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科学者になろう

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なりゆきで博士(農学)まで取得した経験から、科学/研究についてブックガイドを切り口にいろいろ紹介。あなたも科学者になれる、かもしれない?
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記事一覧

【17】論文投稿はまだできないけど、きっと覚えます

「トップジャーナル」? ……って何ですか? と、普通の人は思うだろう。 「医学論文」? …

【16】その酵素の名は。

 前回は知る人ぞ知る(?)生化学実録ドキュメンタリーコラムを紹介した。  この『生化夜話…

【15】トライXで万全?

 「某漫画」は説明するのも野暮だと思うが(笑)、これは2008年から2013年まで「GE…

【14】ふたつの甲州プロジェクト

 日本でワイン造りに連綿と使われてきたブドウ品種「甲州」が、一説によると「行基という奈良…

【13】レイズ・ザ・シャンパーニュ!?

 けっこう前にニュースになったと思うが、バルト海で沈没していた船から、170年前のシャン…

【12】麹は「破精(はぜ)」たら役に立つ

 「【5】論文を書こう」の回では『動物のお医者さん』を取り上げたが、博士課程在籍学生の論…

【11】白ワインのあの香り

 シャトーメルシャンに「甲州きいろ香」(現在は「玉諸甲州きいろ香」)というワインがあるが、その名前の由来はこの本『きいろの香り:ボルドーワインの研究生活と小鳥たち』で知ることができる。  前回(【10】官能検査をしよう)紹介したこの『アロマパレットで遊ぶ』の著者であり、ボルドー大学でワインの研究をされていたリサーチエンジニアの故・富永敬俊博士の初めての著書はこの『きいろの香り』だった。  ボルドー大学での研究生活の傍ら、拾った小鳥を「きいろ」と名づけて可愛がっていた富永博

【10】官能検査をしよう

 「官能検査」という言葉を使うと、「官能」という言葉の字面から微妙な反応をされることがあ…

【9】観察をしよう

 すごいものを見てしまった。  …というのが、まず第一印象。  「微隕石」とは字面の通り…

【8】研究をしよう

 さて、ここまで学会発表、や論文投稿にまつわる話をいくつかしてきたけど、当然ながら、肝心…

【7】(高校生でも)学会へ行こう

 ……と、これは岩波ジュニア新書の一冊。  編者を含む11人の女流研究者が、自分が研究者に…

【6】日本語と英語のあいだ

 さて、「研究」をしていくと、いつかは必要になるのが「英語」だ。  まず、自分の分野の「…

【5】論文を書こう

 さて、「学会発表」で自分の研究をアピールしたら、次のステップは「論文投稿」だ。  前回…

【4】学会へ行こう

 「学会」といえば、「追放」とインプットされている人は多いと思うが、現実の学会はあまり会員を追放するところではない。  一般的には、入会申し込みをして、年会費を支払えば会員になることができ、会費を滞納しても、督促状は来るが、すぐに除籍になることはない。  とは言ったものの、国内学会でも年間一万円ほどの年会費を支払ってまで学会に入る目的は、いったいなんだろう?  その一番の目的は「学会発表」をすることだ。  それなりの規模の学会なら、以下の活動をしている。 ◆ 年次大会の