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小さな目標の大切さ

今日も石川善樹さんの著書「仕事はうかつに始めるな」より、日常に生かせる知識を僕の考えや経験を踏まえながら、共有したいと思います。

今回のテーマは小さな目標を細かく設定流することの重要性についてです。
これは石川さんとハードルでオリンピック同メダリストの為末大さんの共同での研究によってあきらかになった結果からきています。

本書の内容をざっくり解説すると、アスリート達の分析をしていくと、高い成果を上げている人には小さな目標を設定しているという共通点があったと言う内容です。

当たり前やんと思う方もいるかもしれませんが、ここで重要なのは大きな目標を設定するのは全員やっているが、それを細分化して日々の小目標を作っている人といない人は分かれると言う点です。

フロー状態は時間制限と小目標で作られる

今回の話を僕の解釈で具体的にすると、例えば2時間の間「プロジェクトA」についての仕事をする場合、「2時間後に何をアウトプットするか」という明確で具体的な小目標を設定するほうが生産性が高まるということになります。

心当たりがある方も多いと思いますが、「◯◯についての打ち合わせ」とだけ設定して集まったミーティングでは、終わった後「なんか盛り上がったけど、結局何するんだっけ?」みたいな着地をしがちです。

ここで高い成果を出すチームなら「制限時間は2時間」「打ち合わせが終わる2時間後には◯のスケジューリングまで完了する」といったように、明確で具体的な小目標を設定するはずです。

打ち合わせも会議もこの両方がなければ生産的なものにはならない。雑談から生まれるものもあるが、そこにも時間制限と秩序は必要。

クリエイティブの最高峰と言えるお笑いのコントの会議でさえ、時間と今日はどこまで決めようか…という小さな目標を設定します。

僕はすべての仕事を2時間1ブロックで処理していく事にしています。そしてこの小目標のシステムを導入するということは、その1ブロックのすべてに「明確な小目標」を設定する…という使い方をするべきでしょう。

小さな目標の設定次第で継続出来るかどうかが決まる

小さな目標設定は、モチベーションの管理にも高い効果を発揮します。

本書の中で出てきた例でいうと、世界的なプロゲーマーであるウメハラ氏はモチベーションが出なかった時、全額寄付することを決意し、高いフロー状態に入れた。というものがあります。

一定以上の成功を収め、賞金に興味がなくなった状態だったウメハラ氏は、重要な大会でもやる気がでず、困っていたそうです。

そしてその原因は優勝の定義を「賞金獲得」と無意識に設定していたことでした。この意味づけを変えて、「どんな結果になろうと賞金を全額寄付する」という目標に切り替えたそうです。

そうするとモチベーションが戻り、結果好成績を収め700万円以上のお金を寄付したそうです。

全額寄付することで驚いてもらいたかったのかどうか、なぜモチベーションが回復したのか、その直接の原因までは本人もわからないそうですが、とにかく大事なのは「目標を修正するだけで,同じ課題に対してもモチベーションが大きく変わることがある」という点でしょう。

小目標を上手に管理できると成果とヤル気が変わる

タイムマネジメントを行っていて同じ2時間でも無目的に「〇〇についての仕事をすすめる」と考えているときと「〇〇まで完了させる」という少目標を設定しているときとでは集中度合いが明らかに違う。

明らかに工程と時間を明確にしておくほうが生産性は高い。とくに知能労働の場合、アウトプットを定義しなければ抽象的なまま時間が続いていくわけですね。

ドラッカーも同じことを言っているので、原理原則といえることかもしれません。

何かの参考になればさいわいです。それではまた明日!