言葉
2020/6/18(木)
明日のプロ野球開幕を皮切りに、今シーズンのスポーツも徐々に動き出す。まだまだ新型コロナウイルス自体がなくなったわけではないので、〈無観客試合〉でスタートしていく。
それにあたり、プロ野球・Jリーグなど、ボールゲーム9競技のトップリーグが加盟する「日本トップリーグ連盟機構」が、少しマイナスイメージのある〈無観客試合〉に代わるネーミングを、Twitterで募集。
その結果、6月15日、
リモートマッチ
に名称が決定した。
これが浸透するかどうかは別として、『名前が付く』ということは、人がその行動や概念を認識することにおいて、とても重要な行為だなと感じる。
例えば
3密
新型コロナウイルスの感染を避ける行動習慣として、〈密閉・密集・密接〉の3つの『密』を総称する言葉だ。
このネーミングが広く知られるようになったことで、明らかに人の行動は『3密』を意識するようになったと思う。
それでいうと、
オンライン(リモート)飲み会
もそうだろう。
コロナ禍に入って、直接店舗で会って行われる飲み会は避けられたため、パソコンやタブレットを通して、各自の自宅からオンライン上で繋いで行われるようになった飲み会だ。
この行動に名前ができたことによって、「◯時から、オンライン飲みしない?」と誘い合う機会は増えただろう。
行動や現象にはカタチがないので、それにコトバが付くことで、人はそれを定義し、認識したり、理解したりできるようになる。
特に、今回の新型コロナウイルスの流行のように、社会の大きな変化を迫られる事態が起こると、それがきっかけとなり、新しい行動→言葉が生まれやすいんだなと実感する。
2011年にフジテレビで、
『世界は言葉でできている』
というバラエティ番組をやっていたが、まさにこの番組名の通りな気がする。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?