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【なぜViPro-ヴィプロ-では、「筋肉量」だけでなく「筋力」も評価するのか?】

こんにちは。メディカルフィットネスViPro-ヴィプロ-理学療法士の国沢です。

今回はViPro-ヴィプロ-が行なっているフィジカルチェックの中で、なぜ「筋力」も評価するのか?という疑問にお答えしたいと思います。

私はこれまで様々なスポーツクラブやジムなどを経験してきました。そのほとんどの施設でカラダのチェックと言えば、体組成計で体重や体脂肪率、筋肉量などの数値を測るだけでした。

そしてその結果から、

「体脂肪率が少し高いですね。有酸素運動で脂肪を燃焼させていきましょう」「筋肉量が少ないですね。ウェイトトレーニングで筋肉を増やしていきましょう」

などのアドバイスをしてもらえる感じです。もちろん間違ったことではないですし、その結果から順調にトレーニングを進めて体が変わっていく方もいらっしゃると思います。

某有名コンディショニングジムでは、体組成チェックだけではなく、様々なカラダの動きや姿勢を評価して、細かく問題点を出し、必要な箇所に的を絞ってトレーニングメニューを組み立ててもらいました。

しかし、「筋力」を評価した施設はひとつもありませんでした。

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ViPro-ヴィプロ-では、体組成計による「筋肉量」と筋力測定器による「筋力」の両方を評価します。

ではなぜ、その両方を評価するのか?

その結果によって、その方が必要としているトレーニング方法やトレーニングの順序が全く変わってきてしまうからです。

「筋力」というのは「筋肉量」に比例します。「筋肉量」が多ければ多いほど「筋力」は強くなります。「筋肉量」が少なければ「筋力」は弱くなります。

医学的なデータとして『この位の「筋肉量」があれば、この位の「筋力」が出ますよ』という指標があります。そして測定した「筋肉量」と「筋力」をその指標に当てはめてみます。

すると、その指標と一致しないケースが出てきます。『「筋肉量」はこの位あるのに、これしか「筋力」が出ていないというケースです』。

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これを【筋力制限】と呼びます。

そしてこの【筋力制限】の有無によって、その方にとって必要なトレーニングメニューが変わってきます。【筋力制限】のない方は(筋肉量の数値によりますが)基本的には自由にトレーニングを進めることができます。

問題となるのは【筋力制限】がある方です。「筋肉があるのに力が出ない」という状態です。力が出ないのであれば筋トレをして、筋肉を鍛えていきましょう。となりそうですが、実は【筋力制限】のある方に必要なのは筋トレではなく、『筋肉の柔軟性を高めるメニュー』です。簡単にいえば「ストレッチ」です。

もし【筋力制限】があるのに、筋トレを頑張ってしまうと、ケガや痛みの原因になってしまうことがあります。

安全に効果的なトレーニングを進めるためには「筋肉量」と「筋力」の測定をして、【筋力制限】の有無を評価していく必要があります。

ただ前述した通り、「筋肉量」と「筋力」を評価してくれる施設はほとんどありませんので、【筋力制限】がある可能性が高い方の特徴を記述します。

◯肩こりや腰痛などの慢性的な痛みがある。
◯運動不足を感じている。
◯筋肉に強いハリ感がある。
◯体が重たい感じがする。

など。このような方は急に筋力トレーニングを始めるのではなく、ストレッチなどの負担の少ないトレーニングから始めることをオススメします。

そして【筋力制限】のない身体に整えてから、トレーニングに励んでいってください。体を鍛えるためには遠回りのような気になりますが、実はこの順序が近道になります。トレーニングをがんばって怪我をしては元も子もありませんので。

最後までお読みいただきありがとうございます。次回は《なぜViPro-ヴィプロ-は、脊柱や骨盤を中心に考えるのか?》について投稿したいと思います。

メディカルフィットネスViPro-ヴィプロ-:http://vipro2016.jp/

最後までお読みいただきありがとうございました。理学療法士の資格を有していましたが、病院という枠を出て「予防事業」に取り組んでいます。体はとても大切な資産です。運動習慣と健康習慣の啓蒙をしていき、充実した日々を過ごすサポートをしたいと考えています。