記憶をつかさどる部位 19/45
この記事からの流れです ▼▼▼
今日取り上げるのは、海馬。
このあたりです ▼▼▼
上記の断面図には対応する部位が明示されていませんし、実際にはもっと複雑な形をしています。
その名の通り、海馬=タツノオトシゴ的な形状です。
脳と言ったら、『海馬』というくらい代表的な部位でもありますね。
「海馬、キタ〜〜〜!」って感じですが、それは海馬が『記憶』をつかさどる部位だから。
ものを覚えることは、まさに脳の働きという感じがします。
一方、過去の記憶だけでなく、未来について考える時にも、海馬は機能するそうです。
時間の幅をもって考えることの中枢にいるわけですが、それほど大切な器官がタツノオトシゴの形をしているのって、なんだか微笑ましいですね。
ちなみに、この部位は「もっとも研究が進んでいる」部位とも言われます。
それは、アルツハイマー病の最初の変化がここに表れるからで、人の名前などが「覚えられなくる」「すぐに忘れてしまう」といった例がわかりやすいですね。
ところで、脳のほとんどの部位は加齢とともに萎縮しますが、海馬だけは唯一神経が生まれ変わり、年をとっても大きくすることができるのだとか。
そう聞くと、脳トレに励みたくなってきますが、一方で、強いストレスで分泌されるコルチゾールによって萎縮が進むらしいので、「◯◯せねばならない」という緊張感はかえって逆効果。
年をとったら、なおさら大らかさが大切なんですね。
海馬については、たくさんのサイトに解説が載っているので、ぜひ検索をかけてみてください。
つらつらと読むだけで、なんだか賢くなった気がします 😊