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メタバースの浸透度予想

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細かく言えば『いつの時点で、何を基準に?』という話ではありますが、ふとおもしろいイメージが思い浮かびました。

それは、『メタバースの浸透度は、海外旅行の浸透度と同じくらいになるんじゃないか?』という仮説です。
ポイントは、『今、ここではない場所』を楽しみたいと思い、『実際に行動を起こすかどうか?』が似ているから。


実際、海外旅行に行きたいと思っても、けっこう面倒ですよね。
パスポートを取得することから始まり、飛行機の予約や宿の手配まで。
もちろんツアーに入れば多少は楽になりますが、その分、自由度が減ってしまいます。
良くも悪くも、冒険度合いが減少するわけです。
たとえば、いずれは特定のゲームや使い方にセッティングされたメタバース端末も出そうですが、それってツアー旅行っぽいですね 😊


あるいは、『なんだか不安』という点も似ています。
『だまされるんじゃないか』『危ないところがあるんじゃないか』等々。
未知の場所に行くわけですから、そうした不安が似ていることもうなずけます。

もちろん、メタバースでは物理的に傷つけられる危険はありませんし、それこそコロナのような疫病に感染する怖れもありません。
そういう意味では、海外旅行よりも敷居は低いのですが、逆に味や香りや肌感覚といった身体的な楽しみが減るので、リスクとリターンが相殺される感じです。


言語についても、そうですね。
メタバースの場合は、おそらく自動翻訳機能がガッツリ働いて、海外の人ともスムースにやりとりができそうです。
わざわざその国の言葉を勉強する必要はなくなりますが、それは多言語学習の楽しみが無くなることでもあります。
必要がなければ、意欲はグッと下がりますから。


では、あらためて具体的な数字を見てみましょう。

コロナ以前の20年。
日本人の海外旅行者数は、1,700万人前後で推移していました。
人口を1億2,000万人とすれば、ざっと14%ほどです。

イメージ的には、メタバースはもう少し普及しそうな感じもします。
言語的な障壁が無くなるという意味では、ビジネスシーンで重宝されそうだからです。
海外出張の代替と言えますね。


ともあれ、ポイントはやはり観光の代替でしょう。
そして、メタバースには、日本から海外旅行に出かける活動(アウトバウンド)だけでなく、海外からの旅行者を迎える活動(インバウンド)も含まれます。
つまり、海外からのアクセス者をおもてなしする活動ですね。
というのも、コロナ以前の10年間で、海外から日本への旅行者数は4倍近くになっていたからです。


ただし、それには『日本の物価が相対的に安くなっていた』『安全性が高い』といった要因も絡んでいました。
それらはメタバース内での魅力にはなりません。

また、そもそも『食』が大きな魅力になっていたはずですが、メタバースではそれも提供されない・・・
となると、インバウンド需要への対応はメタバースの起爆剤にはならない気がします。

一旦、海外旅行者数と同程度、あるいはそれを下まわると想定すれば、14〜10%の人口比率になります。
両者を合算して『25%=4人に1人がメタバースになじんでいく/利用していく』というイメージかな 😊


なお、上記の予測は、あくまで『海外旅行とメタバースの利用者が重なるのでは?』というアイデアをもとにしています。
つまり、あくまで恣意的な見通しですが、『みんなが海外旅行にいくわけではない』ことと『みんながメタバースに行くわけではない』ことの、イメージ的な親和性は高いと思うんですね。

一方、ゲーム市場を中心にした場合にも『世界人口の4分の1』という予測が出ています。


もちろん、海外旅行をする層とメタバースゲームをやる層は、完全に重なるわけではありません。
その意味では、もっと比率は高まりそうですが、逆に完全な合算にもなりませんよね。

ざっとならせば、だいたい3〜4人に1人くらいはメタバースになじみそうだということ。
いずれにせよ、けっこうな比率です。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け。

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊




最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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前半では、メタバースの現状をわかりやすくまとめていますので、未読の方はぜひどうぞ ▼▼▼


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